12月31日 ああ昭和二十年!凶悪な年なりき。言語同断、死中に活を拾い、生中に死に追われ、幾度か転々。或は生ける屍となり、或は又断腸の想いに男泣きに泣く。而も敗戦の実相は未だ展開し尽されしにあらず、更に来るべき年へ延びんとす。生きることの難しさよ! さりながら、我が途は定まれり。生命ある限りは、科学技術の普及と科学小説の振興に最後の努力を払わん。
海野十三敗戦日記(中公文庫)
近い将来、日本は自民党を主軸とした与党と唯一の野党たる共産党の構図になるのではないか。これがこの9月以降の観察である。これからも平和な生活がありがたい。