「メタボ」で生還 鉄筋が腹部貫通も軽傷
「メタボ」で生還 鉄筋が腹部貫通も軽傷 男性がミニバイク運転中によそ見をしてトラックに追突、積んであった太い鉄筋がおなかを貫通してしまった。普通なら即死でもおかしくない状況だが、なんとこの男性、生命の危機どころかレスキュー隊が鉄筋を切断した後は自分で歩いて救急車に乗り込んだ。助かった“原因”はメタボ体形だったからという。世のメタボな人に朗報?!
大阪府警豊中南署などによると、7日午後0時10分ごろ、大阪府豊中市上津島3丁目の府道で、京都府八幡市の会社員、和泉隆昭さん(57)のトラックに、豊中市のアルバイト、渡辺憲治さん(22)のミニバイクが追突した。
トラックの荷台には建設現場で使う鉄筋(直径約1センチ、長さ約10メートル)約50本が積まれていたが、そのうちのはみ出ていた鉄筋3本が渡辺さんの腹部にズブリ。鉄筋はそのまま貫通し、背中から約50センチ突き出た状態に。鉄筋に赤い布などはつけられていなかった。
和泉さんは兵庫県尼崎市内の建設現場に鉄筋を運ぶ途中で、トラックを路肩に停車させ休んでいたが、「『ボン』と音がして後ろを見たら、窓越しに男性の顔が見えたので、あわててトラックから降りて後ろに回ると、男性が鉄筋に刺さっていた。男性を引っ張ろうとしたら、『痛い、痛い』というんで救急車を呼んだ」(捜査関係者)。 程なく到着した救急隊が応急措置をしながら、レスキュー隊が油圧カッターで鉄筋を切断。約30分後に救助した。
その間、渡辺さんは声も上げずに痛みをこらえ、作業が終わるのをじっと待った。そして作業が終わると「自分で歩いて救急車に乗り込んだ」(同)。病院に運ばれる際も意識はしっかりしており、「3、4日で治る見込み」(同)という。
渡辺さんは「よそ見をしていたら追突した」と説明しているというが、同署関係者は「刺さった場所は右脇腹。しかもかなりのメタボだったことで助かった」と指摘。詳しい身長、体重は明かさなかったが、おなかの分厚い脂肪部分を貫通して、内臓は無傷だったことで命拾いしたと推測される。
豊中南署は「鉄筋が頭や心臓に刺さったら致命傷になる恐れがあった。不幸中の幸い。でも、くれぐれもよそ見運転はしないで」としている。
Source来源:http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090908/crm0909080609005-n1.htm;http://sankei.jp.msn.com/affairs/crime/090908/crm0909080609005-n2.htm