テレビじじいの観戦日記

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羽生名人敗れて 矢倉の歴史を変えたのか?

2010-10-27 19:18:16 | 将棋
「矢倉の歴史を変える一手になるかもしれない」と、初日夕方のNHKBSで森内九段が評していた羽生名人の新手だった。森下九段も入玉して持将棋を目指すぐらししか思い浮かばないと話していた。それがなんと2日目の午後7時前、渡辺竜王の勝ちとなるのだから勝負はわからない。竜王戦七番勝負は渡辺の2連勝となった。

初日、先手の羽生は、プロの勝負でも後手の分がよく、しかも渡辺が得意としていて最近も勝ったばかりだという作戦に誘導するような指し方をした。どこかで工夫があるはずという盤側の予想通り、新手を指したのだという1五香。どう検討しても後手の渡辺が良くなる順が出てこない、というのが昨日の夕方の解説だったのだ。それが2日目夕方の放送では、渡辺有利に変わっていた。放送は時間切れで終了してしまったが、どんどん進む指し手を見せてくれて面白かった。

羽生は、矢倉の歴史を変える新手を指したけれど、その後ミスが出て敗れたのか。それとも、この手は良い手ではなかったのか。テレビじじいには手に余る難問だが、その答えを今後の観戦記などに期待したい。