台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

鉄窓花とエアコン室外機は好相性!!

2020-12-07 07:20:34 | 鉄窓花

数年前にエアコン配管観察家のNEKOPLA(斎藤公輔)さんのエアコン配管本「よくわかるエアコン配管観察 」を購入して以来、そんな視点があったのか!と感銘を受け、台湾でもちょいちょい撮っていました。

現在、鉄窓花の本を作るべく写真を整理したり文章を書いたりしているのですが、どんどんエアコン室外機の良さに嵌りつつあります。
そもそも建築物ばかり撮っているので、常にエアコン室外機は写っています。

 

台湾では「大阪」というブランドが幅をきかせていて、見るたびに「おっ!」と思って撮ってしまいます。
台湾では日本ブランドへの信頼が厚いので、日本のメーカーだと思わせるべくこのようなブランドネームになったものと思います。
(調べた限りでは「大阪」ブランドを作っているのは台湾のメーカーだと思いますが、間違っていたら教えてください。)

さらに鉄窓花は窓にあるので、横には必ず室外機が写り込んでいます。

面白い店!と思って撮っても室外機は必ず写り込んでいます。

↓これは桃園のデコレーションケーキが朝からバンバン売れる店。試しにパイナップルケーキを買ってみたらかなり美味しかったです。


ちょくちょく出てくるこの四角い箱は、窓エアコンの置き場だったようです。取り換えでこの箱に収まらなくなった室外機は、外に出して設置されるので、空箱が残されるというからくりです。

こういう囚われの室外機にはぐっときますね。鉄窓花に囚われていると尚良しです!


鉄窓花本を編集中。

2020-11-30 07:19:11 | 鉄窓花

現在、来春刊行予定の鉄窓花本を編集しています。

もともと古民家や近代建築好きから、団地好き・高度経済成長期のビルを好きになりました。
日本の高度経済成長期は1954年(昭和29年)12月(日本民主党の第1次鳩山一郎内閣)から1973年(昭和48年)11月までだそうです。
「東アジアの奇跡」と呼ばれる 1965年から1997年にかけて東アジア地域でも経済成長が著しく、台湾の鉄窓花の最盛期と一致し、どの民家にも鉄窓花が飾られるようになりました。

日本統治時代から作られるようになった鉄窓花の古いものから最盛期のものまで、まだまだ勉強中ではありますが一冊形にしてみようと思います。
今年春以降に追加取材ができなかったのが痛いですが、どうやら来年末までは訪台できそうにないので、手持ちの写真だけで頑張って作ろうと思います。
自主製作で締め切りもないので、自分との闘いですね・・・。年末の休みなども使って、コツコツ仕上げていくつもりです。

楽しくてblogを週に6回更新していましたが、さすがに少しペースを落とそうと思います。


台南の信義街では、古い鉄窓花を大量に捕獲可能!

2020-11-27 07:30:38 | 鉄窓花

昨日ご紹介した台南の民家リノベ宿「老古石渡」は、有名な神農街からまっすぐ10分ほど北上した信義街にあります。この宿のある信義街周辺は閑静な住宅街といった趣で、感じの良い飲食店がぽつぽつあって、あとは二階建ての民家が並んでいる感じです。ここを通ると、古いタイプのシンプルな鉄窓花が大量に捕獲可能です。

これは、予約必須の台湾料理店「筑馨居」。

信義街周辺の民家も、ここほど古くなくても鉄窓花の隆盛期に建てられているので、華やかな円熟期の手仕事が施された鉄窓花が目移りするほどです。

台南ではどこでも鉄窓花を見ることはできますが、古いタイプのものを一気に見たい方はぜひ信義街周辺へ。

◆老古石渡
 台南市中西區信義街


台中公園玉市の開催地は鉄窓花だらけの集合住宅!

2020-11-25 07:18:16 | 鉄窓花

週末だけ開催される宝飾品の市「台中公園玉市」。その名の通り台中公園に面したビルの一階で週末に開催されています。

行った時は総統選挙のため週末にもかかわらず開催されていなかったのですが、宝石を照らすための照明器具がずらりと並んでいました。

この市は古いビルの一階で開催されているのですが、このビルの上階は台中最古級の集合住宅でもあり、団地好きとしてはかなりそそられるものがあります。

外観をぐるっと見て回っただけでもこの濃密さ。鉄窓花の見本市みたいになっていました。

細かいタイルでビルの表面が覆われているのも熱いです!

◆台中公園玉市
 台中市中區市府路161巷


台南の「鐵花窗立方交換記憶」は鉄窓花を組んだアート!

2020-10-21 07:35:16 | 鉄窓花

「321巷芸術聚落」は「旧日本陸軍歩兵第二連隊の官舎群をリノベーションしたアートゾーンで、2013年にオープンしたそうです。

訪問した時は定休日だったようで中に入れる建物はありませんでした。

広々とした街路の両側に、大きめの一戸建てが並んでいます。

まだ手付かずの宿舎が何棟も残っています。解体してしまった棟もあるのか、空き地もちらほらありました。

1997に解体される前の官舎が写真パネルとして展示してあるのですが、放置気味。どんどん木に侵食されていて、安平樹屋な感じになっています。

風呂場がガジュマルに侵食されていました。これもアートといえばアートかも。

官舎群ひとつを解体した跡に建てられた鐵花立方交換記憶」。鉄窓花ではなく「鉄花窓」とあります。どちらでもいいのかも。いろいろな家屋から集めてきた鉄窓花を組み合わせたものですが、なかなか美しいです。

私の好きな花の形の鉄窓花もありました。こんなに近くで前からも後ろからも見れることは無いので、ぐるぐる廻りながら見ました。

321巷芸術聚落のFacebookによると、2020年7月1日からしばらく閉鎖するとのこと。期間は3年の予定だそう。

再オープンした時にも「鐵花立方交換記憶」が残っていればいいのですが。