台湾で最も危険といわれる祭り・鹽水蜂炮(塩水ロケット花火祭り)。
ロケット花火や爆竹など街中で乱射して体に浴び、無病息災を祈るという奇祭です。
開催は毎年、元宵節(旧暦1月15日)に2日間と決まっています。
ヤマサキタツヤさんも、絵に描いておられましたね。
2021年は観光客をシャットアウトして地元民だけで開催し、2022年は2日の会期を1日に短縮し、メイン会場では上限1,000人の総量規制をして開催したそうです。
開催日が固定で予定が立てやすいとはいえ、開催が台南の郊外で、深夜に及ぶということで観光客にはハードルが高い祭り。
この祭りに友人が参加したというので話を聞きました。
まず祭り当日に塩水に行くと、そこここでフルフェイスのヘルメット(首元をガードする消防隊が着用するような形式)・厚手の綿の上着のセットが売られているのでそれを購入。
なぜなら、ロケット花火は上からではなく横からも撃ち込まれるから。
また、半端なく火の粉が降りかかるので、化学繊維でできた服は溶けるのでNG。厚手の綿がベストです。
もちろん綿でも溶けないだけで穴は開きます。
録画したものを見せて貰ったのですが、ぎゅうぎゅうの人混み(居るのは見る限り男性ばかり)に向けて容赦なくロケット花火が撃ち込まれ、大音響が鳴り響きます。ロケット花火が上向きでは無く明らかに水平にセットされていて、火の粉がまともに当たっていました。街中のあちこちで深夜までこれが行われているというのだから、住民は寝られないはずです。
友人はその体験を「不夜炮城 台湾ロケット花火祭参加記録」としてZINEとして販売していますので、本気で参加を検討している方にはものすごく参考になるはずです。読むだけでも楽しいですよ!