台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

台湾で最も危険な祭り・鹽水蜂炮

2022-07-21 07:28:39 | 珍スポット

台湾で最も危険といわれる祭り・鹽水蜂炮(塩水ロケット花火祭り)。
ロケット花火や爆竹など街中で乱射して体に浴び、無病息災を祈るという奇祭です。
開催は毎年、元宵節(旧暦1月15日)に2日間と決まっています。
ヤマサキタツヤさんも、絵に描いておられましたね。

2021年は観光客をシャットアウトして地元民だけで開催し、2022年は2日の会期を1日に短縮し、メイン会場では上限1,000人の総量規制をして開催したそうです。

開催日が固定で予定が立てやすいとはいえ、開催が台南の郊外で、深夜に及ぶということで観光客にはハードルが高い祭り。
この祭りに友人が参加したというので話を聞きました。

まず祭り当日に塩水に行くと、そこここでフルフェイスのヘルメット(首元をガードする消防隊が着用するような形式)・厚手の綿の上着のセットが売られているのでそれを購入。
なぜなら、ロケット花火は上からではなく横からも撃ち込まれるから。
また、半端なく火の粉が降りかかるので、化学繊維でできた服は溶けるのでNG。厚手の綿がベストです。
もちろん綿でも溶けないだけで穴は開きます。

録画したものを見せて貰ったのですが、ぎゅうぎゅうの人混み(居るのは見る限り男性ばかり)に向けて容赦なくロケット花火が撃ち込まれ、大音響が鳴り響きます。ロケット花火が上向きでは無く明らかに水平にセットされていて、火の粉がまともに当たっていました。街中のあちこちで深夜までこれが行われているというのだから、住民は寝られないはずです。

友人はその体験を「不夜炮城 台湾ロケット花火祭参加記録」としてZINEとして販売していますので、本気で参加を検討している方にはものすごく参考になるはずです。読むだけでも楽しいですよ!


台中の「千越大楼」は宮原眼科の向かいにある廃墟。

2021-04-18 20:41:20 | 珍スポット

台中の「千越大楼」は宮原眼科と川を挟んで向かい側にある廃墟ビルです。
あんな場所に廃墟が!?と驚くような便利な場所で、外観も周りに溶け込んでいるので目立ちません。

1973年に大型複合商業施設として開業。何度も火災が発生したためテナントの移転が相次ぎ、徐々に廃墟化していったそう。

2017年からアートチーム「逃亡計劃 Escape PLAN ”X”」が建物全体を舞台としたアート活動を開始したことで人気のスポットへと変貌しました。
そろそろビルが壊されるかもという噂があり、2020年1月に慌てて見学に行きました。これが入り口なんですが、廃墟感が凄くて勇気がいります。

途中にあるレストランの廃墟はかなり荒らされていました。

このあたりが管理人「逃亡計劃 Escape PLAN ”X”」の居場所です。めっちゃ居心地よさそうな休憩スペースが廊下にありました。

階段に描きまくっているのがカッコいいです。

屋上からしか見えない位置に描かれたグラフィティは一見の価値あり。


参観方法はブログ「ナカジマチカ」の
大型複合施設廃墟が鮮彩なアートビルに変貌。台中の「千越大樓」へ行ってみた
に詳しく載っています。

◆千越大楼(台中市中區綠川西街113號)

 


竹南の巨大神像②「竹南后厝龍鳳宮」の媽祖像

2020-12-14 06:59:15 | 珍スポット

台鉄竹南駅からの徒歩25分の位置にある「竹南后厝龍鳳宮」は、先日ご紹介した「竹南五穀宮」と同じく、建物の上に乗った巨大な神像で有名です。

 

創建は1835年で、現在の建物と建物の上の大媽祖神像は1981~83年にかけて建てられました。周りにビルなどない街なので、いろいろなところから大媽祖神像を見ることができます。

この像は、道路を挟んだ店舗の前からローアングルでしか撮れませんので注意。撮るときちょっと恥ずかしいです。

「竹南后厝龍鳳宮」は敷地がかなり広く、道路を挟んで奥まで続いています。お供え物を売る店も賑わっていました。

この日は信者の集まりがあって、境内にたくさんの車が駐車され、建物内部ではご飯が振舞われていて大賑わいでした。

ところでこのド派手な車は信者さんのらしく、寺の正面に駐車されていました。
私は密かに「神の痛車」と呼んでいます。

神像の手前の建物。
ここは鯉の泳ぐ人工池の上に建物を建てるという凝りよう。竹を模した手摺や金色の大木を模した柱、池に向かって水を吐く龍などやりすぎな装飾が楽しいです。
建物はさらに奥まであり、天上聖母の足元まで行けるようになっています。像の内部は12階建てになっていますが内部は公開されていません。

寺院はまだまだ拡張するらしく、この日はそのための集まりだった模様です。そういえば足場が組んでありました。

裏手に行くと、被り物の神様が置いてありました。

あと、かわいい窓!

この周辺は古い町並みが残っていて、散策すると面白かったです!
このお宅はかなり古そうです。

◆竹南后厝龍鳳宮
 苗栗縣竹南鎮龍安街69號




竹南の巨大神像①「竹南五穀宮」の神農大帝

2020-12-12 21:41:43 | 珍スポット

台鉄竹南駅からの徒歩5分の位置にある「竹南五穀宮」は、神農大帝の巨大像で有名です。
竹南駅から高雄や台中行きに乗っていると左手に見えるので、見たことがあるという人も多いのでは?

竹南五穀宮は1797年の創建ですが、現在の建物は1987年に建て直された3階建てで、ご覧のとおり神農大帝の巨像が載っています。


祀られている神農大帝の建設費は建設費は1億元(約3億7千万円)近くに達したそうです。
ちなみに神農は医学と農業の神です。日本では医学の神として祀られていますね。

信者の詰め所がレトロ可愛くて思わず激写。

またここはトイレの細かいタイルが素晴らしかったです。

神像がいろいろな場所から見えて面白いので、街歩きのときは時々神像がどこのあるのか確かめるといいです。

この路地は、神像と鉄窓花が両方撮れました。

◆竹南五穀宮
 苗栗縣竹南鎮新南里五谷街16號


桃園怪怪屋は、台鉄桃園駅前にそびえるバロック建築。

2020-12-03 07:42:00 | 珍スポット

台鉄桃園駅を前に、奇怪な建築が建っています。
ビルは狭い敷地に建っていて、ごてごて重そうな装飾が付いているのでバランスが悪く感じます。

これは、「桃園怪怪屋」と呼ばれる建物で、古いものではなく建築中です。

オーナーの蕭さんは不動産投資家で、これまでに数億円をこの建築に費やしたとのこと。
彼はしばしばヨーロッパに旅行していて、ヨーロッパ風のエレガントな建物に憧れていたとのことで、桃園駅前に50平方メートルの土地を購入し、地下1階、地上7階の建物を建築しているそう。
この記事によると、取材した2017年の時点ですでに7年半かかっていました。私が見たのは2019年7月なので、10年ほどかかってまだできていないということになります。
完成後はオフィスや私的なゲストハウスにするつもりだそうですが、一般にも泊まれるようにしてくれたら行きたいです。
内部の装飾がすごいので、見てみたいです。