台湾偏愛日記~台湾の団地に行きたい~

台湾の団地マニア・tamazoの台湾見聞記。眷村と日式建築と市場と台湾の店の整然としたごっちゃり感が大好きです。

鉄窓花本を編集中。

2020-11-30 07:19:11 | 鉄窓花

現在、来春刊行予定の鉄窓花本を編集しています。

もともと古民家や近代建築好きから、団地好き・高度経済成長期のビルを好きになりました。
日本の高度経済成長期は1954年(昭和29年)12月(日本民主党の第1次鳩山一郎内閣)から1973年(昭和48年)11月までだそうです。
「東アジアの奇跡」と呼ばれる 1965年から1997年にかけて東アジア地域でも経済成長が著しく、台湾の鉄窓花の最盛期と一致し、どの民家にも鉄窓花が飾られるようになりました。

日本統治時代から作られるようになった鉄窓花の古いものから最盛期のものまで、まだまだ勉強中ではありますが一冊形にしてみようと思います。
今年春以降に追加取材ができなかったのが痛いですが、どうやら来年末までは訪台できそうにないので、手持ちの写真だけで頑張って作ろうと思います。
自主製作で締め切りもないので、自分との闘いですね・・・。年末の休みなども使って、コツコツ仕上げていくつもりです。

楽しくてblogを週に6回更新していましたが、さすがに少しペースを落とそうと思います。


台北の中山堂は日本人の設計した美麗な近代建築!

2020-11-28 08:46:15 | 日本統治時代の洋風建築(近代建築)

中山堂はMRT「西門」駅から徒歩3分というアクセスの良い近代建築です。台北には総統府をはじめとして有名近代建築がひしめいているので埋もれがちですが、予約なしで気軽に立ち寄れる貴重な建物です。

中山堂は昭和天皇の即位を記念して発案され、台湾総督府営繕課の井出薫によって設計され、1936年(昭和11年)に4年の歳月をかけて完成しました。
鉄筋コンクリート造りの4層式で耐震、耐火、耐風面に優れ、大小のホールとレストラン、娯楽室、理髪室、貴賓室、厨房やエレベーターを完備した市民のための集会所でした。
日本が撤退した後は中華民国政府所有となり、「台北中山堂」と名前を変えて国民大会の会場や迎賓館として使用されてきました。現在も音楽会、舞台上演などを催す文化会館として多くの市民に利用されています。「中山」とは台湾で国父と呼ばれる孫文のことで、庭に彼の銅像が立っています。

現在、中山堂には2階にカフェ『堡壘珈琲』、3階に茶芸館『臺北書院』、4階にカフェ『蔡明亮珈琲走廊』が入居しています。それぞれ趣きが全く異なる癒しの場で、観光客にも人気です。

私は『堡壘珈琲』にランチに行ってきました。
中はだいぶリノベーションされているようですが、天井が高く落ち着いた雰囲気です。テラスに出ることもできます。
テラスからは広場が一望できます。この時はランタン祭りみたいなものが開催中でいろいろな形のランタンが展示中でした。

食事が終わって出ようと思ったら、案内人のおばちゃんに4階の『蔡明亮珈琲走廊』を激押しされ、見に行くことに。
めちゃめちゃ雰囲気いい!!夜も遅くまでやっているので、今度は必ずここに来ようと思いました。

◆中山堂
 台北市延平南路98號
 9:00~22:00(無休)


台南の信義街では、古い鉄窓花を大量に捕獲可能!

2020-11-27 07:30:38 | 鉄窓花

昨日ご紹介した台南の民家リノベ宿「老古石渡」は、有名な神農街からまっすぐ10分ほど北上した信義街にあります。この宿のある信義街周辺は閑静な住宅街といった趣で、感じの良い飲食店がぽつぽつあって、あとは二階建ての民家が並んでいる感じです。ここを通ると、古いタイプのシンプルな鉄窓花が大量に捕獲可能です。

これは、予約必須の台湾料理店「筑馨居」。

信義街周辺の民家も、ここほど古くなくても鉄窓花の隆盛期に建てられているので、華やかな円熟期の手仕事が施された鉄窓花が目移りするほどです。

台南ではどこでも鉄窓花を見ることはできますが、古いタイプのものを一気に見たい方はぜひ信義街周辺へ。

◆老古石渡
 台南市中西區信義街


台南の「老古石渡」は、落ち着いた通りにある民家リノベ宿。

2020-11-26 07:10:45 | 台湾のお勧めホテル

有名な神農街の入口あたりから徒歩10分くらいの落ち着いた住宅街にある「老古石渡」。
友人がここのオーナーが以前経営していた宿に泊まったことがあり、とても良かったと言っていたので絶対良いはず、と確信して予約しました。

宿の名前は、前にある「兌悦門」という古跡が、「老古石城」と呼ばれていることからきているようです。老古石とは珊瑚のことだそう。
「兌悦門」は、1835年に造られた台南府城大西門外壁中央の城門の一つで、牡蠣の殻を使った蠣殻セメントとレンガで建造されていて、小さな車なら通り抜けることができます。また上に登ることもできます。↓これは門の上から撮った宿です。

一階のカフェの横に細い階段があり、2階に2室、3階に1室。
この時は3階に泊まったので一泊一室一万円位でした。
2階の外廊下にある扉を開けると3階に続く階段が現れ、そこを登ると客室という面白い造り。
広々としていて、長期滞在にもピッタリです。

周囲は静かな環境で、近くには予約必須の台湾料理店(筑馨居)や雰囲気の良いバー(LOLA蘿拉冷飲店)など、名店ぞろいなのに全然行けずで、勿体ないことをしました。

予約はbooking.comでできましたが、支払いは現地でPaypal経由となります。
使ったことが無い方は調べておいた方がよいと思います。

◆老古石渡
 台南市中西區信義街120號文賢路口兌悅門邊


台中公園玉市の開催地は鉄窓花だらけの集合住宅!

2020-11-25 07:18:16 | 鉄窓花

週末だけ開催される宝飾品の市「台中公園玉市」。その名の通り台中公園に面したビルの一階で週末に開催されています。

行った時は総統選挙のため週末にもかかわらず開催されていなかったのですが、宝石を照らすための照明器具がずらりと並んでいました。

この市は古いビルの一階で開催されているのですが、このビルの上階は台中最古級の集合住宅でもあり、団地好きとしてはかなりそそられるものがあります。

外観をぐるっと見て回っただけでもこの濃密さ。鉄窓花の見本市みたいになっていました。

細かいタイルでビルの表面が覆われているのも熱いです!

◆台中公園玉市
 台中市中區市府路161巷