みなさん、こんばんは。
今日はスッキリしない天気で、ちょっと寒かった感じがします。明日から12月と言うことも考えると、今年は暖かいような気もします。
さて、今日は本の紹介です。
巨大企業がどうやって、節税をしているのか、興味があって購入してみました。
結論からすると、ファイナンスや税務の基礎知識のない方は、誤解をしてしまうような内容で、認識の間違っているところが多々ある本だと思います。
確かに、アイルランドとオランダを利用した国際節税スキームは、グローバル企業においては周知のことですし、消費増税が不況を招くというのは多くの学者が唱えているので、参考となる部分はあります。
でも、受取配当益金不算入のくだりや、連結と単体による違い、実効税率から実行納税負担率というものにすり替え、かえって本質が見えにくくなってしまているのは、元国税庁職員で、大学の教授をしている著者の経歴からすると、どうしてこのような結論になったのか、不思議です。
とは言え、注意喚起という役割からすると、入門としては良いのではないでしょうか。ただ、この本を読み、著者の言うとおりだと思うのは、早計かと思うので、その先に興味がわく場合は、会計と税務をある程度勉強することをおススメします。
それでは、今日はこの辺で。また、明日!