意思による楽観のための読書日記

紅蓮鬼 高橋克彦 ***

西暦908年、菅原道真が太宰府に送られて無念の死を遂げた時に起きた、鬼と陰陽師の戦いの物語。賢島に異人船が流れ着き、中には無残な死体が数十も転がっていたところから物語は始まる。浜に集まった漁師たちが8人まとめて殺される。この死体も無残な殺され方をしていた。これを京都から調べに来たのが陰陽師の家の加茂忠道、しかしこの忠道も鬼にとりつかれてしまう。この鬼は男女のまぐわいを通して人に取り付くらしい。取り付いた鬼は容赦なく人を殺す。この鬼が太宰府の菅原道真の墓から道真公に取り付いていた怨霊を取り出し泥人形にする。この鬼と泥人形が都に入って人々に取り付き騒ぎを起こす。

これを退治しようとするのが忠道の弟忠行、そしてその叔父の忠峯。忠峯は35年前に加茂家を飛び出て陰陽師の修行をしていた身、鬼退治は自分の使命だと考えている。鬼は取り付く人間を取り替えて、どんどん京都の貴族階級の上層部に接近しようとする。これを忠峯と忠行は阻もうとする。安倍晴明のような力を持った忠峯は鬼の力を封じる。

陰陽師の物語が好きな読者にはたまらないお話かもしれない。

紅蓮鬼 (角川文庫)
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