私の日本古代史(下) 上田正昭 ***
古代とされる時代の継体朝から記紀編さんの時代までを概括的に述べた一冊。上巻では列島文化の始まりから出雲や吉備、大和盆地に豪族勢力が集まり、政権の母体が櫻井近辺に集約されてくるまでを...
戦国武将の死亡診断書 ***
大河ドラマを見ていると、武将たちが頻繁に酒盛りをしている。あんなに酒を飲んで戦に行けるのかと心配になる。もう一つ、誰か止める人がいなくて肝硬変になってしまうと思っていたが、そのとお...
江戸の橋 鈴木理生 ***
室町から戦国時代、江戸時代以来発展し続けていた街、江戸には多くの堀と橋があった。それは現代の東京からは想像もできないほどの水路の街で、当然水路を渡るための多くの橋が存在した。本書で...
藩と県 日本各地の意外なつながり 赤岩州五 北吉洋一 ***
江戸時代265年ほどの間、増減はあったが270ほどの藩があり、廃藩置県後の整理統合で現在の47都道府県に落ち着くことになる。本書では、参勤交代が地方特産物を江戸にもたらし、大名の配...
明治という奇跡 皿木喜久 **
日本史で学んだ「明治維新」は日本人が思う以上に奇跡的な国家的変革を成し遂げたことを見直そうという一冊。数百年も続いてきていた封建制度を、戊辰戦争という戦いは経ていたものの、国民的に...
日本源流の古代史 神浩二 ***
学術研究ではなく、古代史が大好きな一般人が想像してみた日本列島に住み着いた先祖たちの物語、という一冊。学者ではないので、想像の翼の広がりは果てしない。二千数百年前、日本列島が弥生時...
聖徳太子の正体 小林恵子 ***
記紀による記述に従って理解されている日本の古代史には多くの疑念があることはよく知られている。編纂時のヤマト政権は天武・持統天皇であり権力者は藤原不比等、彼らの都合がいいように過去の...
新書100冊 視野を広げる読書 高橋昌一郎 ***
中央公論新社が主催する『新書大賞』については、有識者など105名による偏向審査があって、中公新書にあまりにおもねった結果となっていることから中央公論新社による「新書大賞」の「廃止」...
竹林はるか遠く ヨーコ・カワシマ・ワトキンズ著 ****
1986年にアメリカにて刊行、中学校教科書に教材として採択された11歳の少女の視点による、太平洋戦争敗戦直後朝鮮半島からの引き揚げの物語。著者は1933年、青森で生まれた川嶋擁子、...
続・竹林はるか遠く ヨーコ・カワシマ *****
「竹林はるか遠く」の続編、太平洋戦争敗戦後の朝鮮半島からの引き揚げ実体験者によるドキュメント、感動的な2冊の本である。朝鮮半島での引き揚げ時に共産軍化した朝鮮人や、日本人を賞金稼ぎ...