旗本婦人が見た江戸のたそがれ 井関隆子のエスプリ日記 深沢秋男 ***
タイトル通りの日記紹介で、幕末も近い水野忠邦の天保の改革が行われている天保11-15年の5年...
海江田信義の幕末維新 東郷尚武 ***
本書に紹介される海江田信義は西郷隆盛、大久保利通の同時代人であり、薩摩人。歴史上そんなに有名でない理由は、人によって彼の人格への評価がまちまちであり、特に江戸城引き渡し以降の薩長の...
名門水野家の復活 福留真紀 ***
江戸時代の水野家といえば、家康の母於大の方に連なる譜代の名家だが、6代の忠恒が享保10年(1725年)江戸城松の廊下で刃傷沙汰を引き起こして、水野家松本藩7万石は改易、水野家は信濃...
殿様と鼠小僧 老侯・松浦静山の世界 氏家幹人 ***
甲子夜話の筆者として知られる松浦静山は本名は松浦清(まつらきよし)、江戸時代中期の大名で肥前平戸藩の第9代藩主である。松浦清は天保12年(1841年)に82歳でこの世を去ったが、生...
幕末下級武士のリストラ戦記 安藤優一郎 ***
山本政恒は天保12年(1841年)に徒士一番組山本左衛門の子として生まれ、本家の養子となり、徒士組としての勉学と剣術などの訓練に励む。安政3年御徒お抱えとなり、将軍家定の警固、とく...
江戸文化評判記 中野三敏 ****
江戸文化に魅せられた筆者が、興味が尽きない江戸時代の文書から読み取れる主に文芸、絵画、思想などの分野に関するおもしろネタを披露した一冊。江戸時代の文化を鑑賞、評価するためには、大ま...
おくのほそみち 芭蕉・蕪村・一茶 名句集 日本の古典を読む20 ***
俳諧は、遠くは和歌、その後連歌を経て江戸時代に文芸として隆盛を極めた。江戸時代の文化を前期(17世紀)、中期(18世紀)、後期(19世紀)と分けて鑑賞してみる。17世紀の江戸文化と...
江戸ー平安時代から家康の建設へ 齋藤慎一 ***
江戸のまちは平安時代にその端緒がありそうだ。此地の支配者は埼玉県北部に根拠地を持つ秩父平氏であり、その後は畠山、河越、葛西、豊島氏などが鎌倉御家人となっている。清盛政権下では四男の...
日本書紀(上・下) 風土記 日本の古典を読む2,3
日本書紀は天地開闢、神代の時代に始まり、持統天皇11年までの歴史を描く。第一巻二巻が神代、第三巻以降神武に始まり概ね天皇一人に一巻が割り当てられる。漢字自体の使用は5世紀以降と考え...
江と戦国と大河 日本史を「外」から問い直す 小島毅 ***
帯に「伯父は信長、義兄は秀吉、義父は家康、夫は秀忠、息子は家光、娘は天皇の母」とある。お江は信長の妹である市の産んだ三女で、秀吉の弟に嫁ぎ、その後家康の息子秀忠に嫁いで、家光となる...