日本の古典を読む12 今昔物語集 ***
平安末期の12世紀前半に成立したとされるのが今昔物語と呼ばれる説話集。全31巻で、天竺(イ...
信長の親衛隊 戦国覇者の多彩な人材 谷口克広 ***
信長には近親・一族衆とも言える信広ら連枝衆、織田家家老の林秀貞、譜代武将である丹羽長秀や木下秀吉、外様衆で美濃の国人佐藤紀伊守や尾張の国人水野信元などがいたが、本当の近臣で、小姓、...
枕草子 日本の古典を読む7 ***
「光る君へ」を視聴しながらの読書は、登場人物の顔が思い浮かんできて実に生き生きと情景を思い浮かべられる。枕草子は清少納言が定子中宮の女房として出仕して、定子が一条天皇との子を懐妊し...
女装と日本人 三橋順子 ***
女装するのが好きな男性、という筆者がそのカテゴリーを追求した一冊。性別と性指向には明確な境界線がなく、グラデーション的に様々な嗜好と傾向を持つ人達が世の中に入るということ、そしてそ...
日本の古典を読む11 大鏡 栄花物語
「大鏡」は長命な老翁である大宅世継と夏山繁樹が清和天皇から後一条天皇までの天皇記を紹介していき、その時代に活躍した摂政関白である藤原北家の代表的な人物を紹介、エピソード的に列伝を語...
「土佐日記」、「蜻蛉日記」、「とはずがたり」 日本の古典を読む7
本シリーズは面白い。最初にあらすじが示されたうえで、現代語訳文に続いて原文が少しずつ掲載され、理解に必要となる地図や系図、図絵も掲載されているので理解が進む。抄訳なので途中で諦めた...
継体天皇と朝鮮半島の謎 水谷千秋 ***
「謎の大王 継体天皇」を昨年も再読している。文献による研究では記紀以外の新文献発掘が難しい現状では、新史実発見は難しいはずだが、考古学的発見は新たな事実を掘り起こしてくれる可能性が...
日本の古典を読む 源氏物語(上・下) ****
大河ドラマ「光る君へ」を見ながら、まひろが源氏物語を書き始めたら本書を読んでみようと思っていた。実家にあった「谷崎版」は第一巻で挫折、その後円地文子版は読み進んだのが「明石」で挫折...
源氏将軍断絶 坂井孝一 ***
鎌倉幕府成立後の頼朝と時政、義時、時房、泰時、そして梶原景時や和田義盛、比企氏など鎌倉殿の13人を巡る暗闘は大河ドラマ「鎌倉殿の13人」で詳しく描かれた。当時、背景を知るために「考...
武士の日本史 高橋昌明 ****
武士の発生は古くは古代から中世にかけてのことで、当時は武芸を身につけた民の一種である芸能民と分類されていた。筆者によれば当時の分類では、出生の別として、出生したイエが貴族、侍、百姓...