意思による楽観のための読書日記

平成女子図鑑―格差時代の変容 三浦展 **

20歳前後の女性を対象として調査した結果を分析、収入と自ら働く積極性などからかまやつ女系、ギャル系、お嫁系、ミリオネーゼ系の四つに分け、ファッションなどの観点から特徴と格差を研究した。特に近年かまやつ女が増えていると指摘、背景には両親の経済的課題、パートナーたる男性の経済的問題、経済格差からくる自らの学歴問題、女性らしさよりも自立を選ぶ傾向などを調査結果からあぶり出している。

いったいどのような女がかまやつ女なのか、本文より、「最近、二十歳前後の若い女の子の中に、昔の中年男性のような帽子をかぶっている女の子がたくさんいる。髪型はどこかもっさりしていて、服はルーズフィット。全体的にゆるゆる、だぼだぼしている。スカートをはく子は皆無で、たいてい色落ちしたジーンズかなにかをはいている」「体型は、やや太めの子が多いようだ。体型に自信がないから、体を隠す格好をしているのかなと思わせる」「そして姿勢が悪い。背骨がしゃんと伸びていない。やや猫背気味の子が多い。後ろから見ると、肩の線が落ちている。力が入っていない」「表情にも緊張感がない。口元にはしまりがない。体全体がゆるゆるで、だぼだばなのである。全体にたれている。たれパンダみたいな感じである」

確かに、町にあふれる若い女性のファッションと特徴を捉えているようだ。同じ著者の「女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?」こちらと現象は異なるようだが、原因となる家庭や経済の状況は共通だと感じている。決して喜ばしい状況ではない。
平成女子図鑑―格差時代の変容 (中公文庫)



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