いったいどのような女がかまやつ女なのか、本文より、「最近、二十歳前後の若い女の子の中に、昔の中年男性のような帽子をかぶっている女の子がたくさんいる。髪型はどこかもっさりしていて、服はルーズフィット。全体的にゆるゆる、だぼだぼしている。スカートをはく子は皆無で、たいてい色落ちしたジーンズかなにかをはいている」「体型は、やや太めの子が多いようだ。体型に自信がないから、体を隠す格好をしているのかなと思わせる」「そして姿勢が悪い。背骨がしゃんと伸びていない。やや猫背気味の子が多い。後ろから見ると、肩の線が落ちている。力が入っていない」「表情にも緊張感がない。口元にはしまりがない。体全体がゆるゆるで、だぼだばなのである。全体にたれている。たれパンダみたいな感じである」
確かに、町にあふれる若い女性のファッションと特徴を捉えているようだ。同じ著者の「女はなぜキャバクラ嬢になりたいのか?」こちらと現象は異なるようだが、原因となる家庭や経済の状況は共通だと感じている。決して喜ばしい状況ではない。
平成女子図鑑―格差時代の変容 (中公文庫)
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