☆♪☆ 鉄のみゅーじしゃん ☆♪☆

作編曲家・ギタリスト塩塚博のブログ。
近年は駅メロディの作曲で知られています。

駅メロ塩塚作品、大公開。その1

2008年11月27日 19時34分01秒 | 駅メロ情報
このところ毎日200件以上のアクセスをいただき、
ありがとうございます。

コメント書き込みもありがとうです。

書き込みでも質問をいただきましたし、日頃からよく聞かれるのが
僕の駅メロの作品はどこで聴けるのか、何曲くらい作ったのか、
ということです。

僕も自分のブログを立ち上げたら早急にその答えを
皆さんに公開したいと考えておりました。
今日は、皆さんが多分お尻になりたい、ぢゃなくて!!
お知りになりたいと思われることから
順に公開していこうと思います。

まず、僕がこれまで作って実際に駅で使われた全駅メロの紹介。

そして、94年から2007年まで、なぜ13年間も新作の発表がなく
冬眠状態だったのか。

そして、駅メロ以外の作曲家の活動はどうなっているか、
どこで僕の作品が聴けるのか。

これらについて、何回かに分けて書いていこうと思います。

まず、駅メロ塩塚作品を歴史とともに紹介、解明しましょう。

最初にお話をいただいたのは93年の11月。
駅メロは87年に誕生して既に6年ほどの歴史がありました。
制作会社は「ジーケイ(五感工房)」、担当は中原さん。
その時の発注ポイントは、
「今使われている駅メロとはテイストの異なる、
塩塚さんらしい個性的なものを作ってほしい。」
というものでした。
僕はジャズ・フュージョンのプレーヤーでもあり、
クラシック音楽にも深い愛情があるので、
そういった音楽のエッセンスをまぶしたものなどが
特に喜ばれるかなと思い、そんなテイストのものを中心に
発車メロディーを9作、接近告知メロを9作、作りました。

93年12月に納品しましたが、しばらくは駅で流れず、
あまりJRのお気に召さなかったのかなー、などと思ってました。
自分の耳で初めて駅で自分の作品を聴いたのは94年6月。
その後、あれよあれよという間に関東の多くの駅で採用され、
96年には中央線でほぼ100%僕の音楽が流れました。

制作当時、将来こんなに使われ可愛がられるようになるなどとは
夢にも思わず、曲のタイトルもつけていませんでした。
しかし曲の人気が上がり、ケータイ着メロで採用が決まり、
この時初めて自分の作品に曲名をつけました。
といっても「JR-SH1~9」という事務的な通し番号ですが。
この時にJASRACにも作品登録しました。

現在も、SHシリーズの駅メロは沢山の駅で
使われ続けています。
本当にありがたいことです。

1曲ずつ、コメントします。
SH1/明るくて親しみやすい、オーソドックスなメロディー。
最も多く採用されており、中央線を中心に関東全域で採用。

SH2/SH1とは組曲のようになっていますが、
こちらはクラシックのバロック音楽のような香りをまぶしてあります。
総武線など多数の駅で採用。途中の転調がミソです。

SH3/東京駅山手線ホームの印象が強力。
せせらぎのようなメロディーですが、フュージョン系のサウンドです。

SH4/これもせせらぎ系ですが、なぜか京浜東北線の
横浜~大船間の駅で多数採用されています。

SH5/本シリーズ唯一の三拍子。有楽町、東京など。
クラシックのピアノ曲のような優雅さを持ったメロディー。

SH6/ブルースやロックに特有なブルーノート音階を使った曲。
御茶ノ水、国分寺など、学生街の駅で採用。自分的にはいちおし。

SH7/これもクラシック曲のようなメロディーですが、
油断していると、エンディングの和音が緊張感を奏でます。
このシリーズには緊張感を残した終止の曲が多く、
それがひとつの特徴となっています。

SH8/ちょっとゴリッとした、強いニュアンスの曲。

SH9/ちょっと不思議な、サンバのリズムの曲です。
駅メロファンには「御茶ノ水サンバ」と呼ばれています。

以上9曲すべて採用、どこかの駅で使っていただきました。
2008年現在7と8は使われていません。と一度書きましたが
コメントが寄せられ、使われている駅が存在しているとのこと。
ということで、現在もすべて現役!!でした。

ところで、このSHシリーズを作った時に、
接近予告音楽を9個納品したと書きました。
これは5秒程度の短い作品です。
94-95年にかけて、少しだけ駅で使われたようですが、
その後全く使われておらず、幻の作品となってしまいました。
もちろん僕の手元には音源が残っているので、
いつか、権利関係をクリアできたら公開しようかなと思います。

というわけで、駅メロ塩塚作品の歴史、1回目はここまで。

次回は、謎の冬眠時代の真相が明かされ、ます・・。
なーんちて、そんな大げさなものではありませんが。
ご興味を持たれた方はぜひお楽しみに。



コメント (13)
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