映画「レ・ミゼラブル」の「民衆の歌」ロックバージョンが先日、東京・赤羽駅前に響き渡りました。若者やまんなか世代による日本共産党の音楽街宣です。「かっこいいよ~」「おれも仲間に入れてくれよ~」。通行人が立ち止まり、声援を送っていました。
バンド演奏とスピーチによる音楽街宣は2時間続きました。共産党の支持者が集まって聴いていたのはもちろん、通行人も多くが立ち止まり、興味深そうに耳を傾けていました。
参加したバンドは2グループ。そのうちの一つ「ザ・キッチンタイマーズ」の演奏に筆者もタンバリンをもって参加しました。ボブ・ディランの「風に吹かれて」など3曲です。
メンバーの多くが30~40代。非正規雇用が増大、自己責任論にさんざん苦しめられてきた世代です。この世代と喫茶店で2時間以上にわたって、政治のことや社会問題、ジェンダー平等などについて語り合う機会が増えました。みんなが共通して語ることは―。「話せてよかった。ほかのところではこういう話が全然できなくて…」。
職を失ったり、うつ病になったり、ハラスメントに苦しんできた人も多い。資本主義の暴走の中で、理不尽な働き方、空疎な働き方を強いられている世代です。そんな社会の矛盾を語り合える相手と、なかなかめぐり合えない状況が長く続いています。
赤羽を行き交う人びとに、「ザ・キッチンタイマーズ」はジョン・レノンの「イマジン」で、こう歌いかけました。“語り合える仲間はここにいるよ”
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