沖縄・普天間基地最多に
負担増 騒音被害が拡大
米軍普天間基地(沖縄県宜野湾市)で、他の基地に所属する「外来機」の離着陸回数が2024年で3541回(前年比11%増)に上り、調査開始以降最多となったことが、防衛省沖縄防衛局の調査で分かりました。
![]() (写真)米軍普天間基地に配備されているオスプレイ=2024年2月28日、沖縄県宜野湾市 ![]() |
常駐機を含む離着陸は計1万6927回と前年より24%(3315回)増加。常駐機の離着陸も増えました。
日本政府は「沖縄の負担軽減」を名目に、MV22オスプレイなど同基地の所属機の訓練を米領グアムや日本各地に「移転」し、訓練費用を負担してきました。しかし、効果がないばかりか、むしろ負担は増しています。宜野湾市も外来機の飛行禁止を求めています。
深夜・早朝(午後10時から翌朝6時)の離着陸回数は、443回(前年比2回増)でした。日米騒音防止協定による深夜・早朝の飛行制限が形骸化しており、騒音被害が拡大しています。
MV22は、23年11月の鹿児島県屋久島沖での米空軍CV22の墜落事故を受けて、24年1~2月の離着陸は0回でしたが、3~12月だけで2905回に上り、前年比4%(118回)増えました。米空軍が公表した調査報告書(24年8月)では、事故の根本原因が判明していません。米空軍は、根本的な再発防止策をとらないまま、事故前以上のペースで運用したことになります。
沖縄防衛局の調査は17年4月開始。離着陸回数にはタッチアンドゴー、通過、旋回を含みます。
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