the morning star ~明けの明星~

日本でも世界でも子どもたちが安心して幸せに暮らせるように☆と願う活動主婦の日記。三原市の課題や三原応援情報を発信。

H27年12月定例議会が終わりました!~前段~

2015-12-23 22:32:18 | まちづくり
H25年4月に議員になってから、通算11回の定例議会を経験しました。
この2年8ヶ月を振り返ると、自分自身の様々な変化を感じるわけですが、
中でも、この9月議会から12月議会の間は、
これまでで一番大きな内面変化だったかも・・!と感じています。

12月定例議会の報告よりもかなり前段の話になってしまうけれど、
この間のブログをほとんど書けていないので、長くなるけど書き留めておこう。


<変化その1>10月7~9日の財政研修

財政の勉強は議員になる前からやってきているけれど、
行政に対して批判的な立場からの学びが多かった。
それは、執行側に対してのチェック機能という立場なわけだから当然だけれど、
この度の研修では、
・「国と地方は公経済を支える車の両輪である」
 という1文を1時間かけて読み解くような基礎の基礎の学び、
・地方財政において、これまでどんな課題が発生し、
 それらに対してどういう制度がつくられてきたか、
・そして、最新の課題に対して、どう対応していこうとしているか、
を体系だって学ぶことができた。

これまでの各委員会で財政についてもよく質疑をしてきたけれど、
ずいぶん乱暴なことを言っていたなぁ(^^;)という反省と、
財政課の答弁の意味するところを、一段深いレベルで理解できるようになった感じ。
(まだまだ奥が深~~~いことも分かった)
もちろん、批判的な立場というのは変わらない。
だけど、一方的な主張ではなく、相手の主張に自分の主張をどうコミットさせていくか、
というスタンスを大事に考えている私としては、
相手がどんな景色を見て、その意思決定をしたのか、というのは非常に重要なことで、
その視野を広げられたことは、この研修の大きな収穫だった。

この研修は、政務活動費から47,788円を拠出させていただいています。
研修報告をこちらにアップしています。
↓↓↓
http://shiho-ando.com/?p=851
※考察は加えず、【財政健全化】【公会計制度】【公共施設マネジメント】の
 3つの課題のポイント列記のみです。


<変化その2>「変える覚悟、変わる覚悟」

議員になって2年8ヶ月。
ずっと考えてきたのは、議員として2期目の立候補をするべきかどうか・・・。
この自問自答に結論を出した。答えは続投。

市民活動の中で、議会の役割の重要性を認識してのチャレンジだったので、
議会への関わりをやめるという選択はないけれど、どの位置で関わるか。

例えば、財政のことに関してだとすると、
地方財政制度の理解度を縦軸に、三原市の行財政改革に対する積極度を横軸に、
マトリクスチャートに議員28人をマッピングするなんてこともすぐできちゃうし、
各議員が、どの政策分野に強いかのレーダーチャートだって、1人ひとり書けちゃう。
これは、優劣をつけるということではなくって、
誰を支持したら良いか、誰に投票したら良いかが分からないことが投票率の低さにつながり、
議会や政治への無関心につながっているという思いからです。
市民活動時代は、選挙の立候補者への公開アンケートを行い、
結果を、ウェブ掲載や、印刷した冊子をポスティングなど配っていました。

というわけで、市民オンブズマンになるという選択も考えていた。
けれど、やはり、内側の選択をしようと。
(まあ、当選しないことには・・の話ではあるけれど(^^;))

なぜ「内側」を選んだかというと、
市長サイドにしろ議会サイドにしろなのだけれど、
現時点で、改善に向けて必要なのは、評価や指摘ではなく、
実務レベルまでのチェックとフォローの体制をつくることである、という判断から。

例えば、
パブコメ(意見募集)応募が少ないことを、以前ブログにも書いたけれど、
市民協働の観点からパブコメ応募を増やすことは目標とされていても、
じゃあ、具体的にどのようにして増やすのか実務レベルでの設計が不充分である
といったようなこと。

興味がある方は、
「問題解決に効く『行為のデザイン』思考法」などをお読みいただければと思いますが、
ミスを誘発しやすいデザインや、行動を促しやすいデザインがあるわけで。
しかしながら、行政主体の事業というのは「必要な人は取りに来る」的な
上から目線の設計になりがちで、
それが、素晴らしい計画や目標はたくさん作られているのに、
市民に届かない=実現できていない、という現状を招いているのではないか、
というのが、現時点での私の推論・結論です。

上記例は、市長サイドの問題で、
そういった改善提案は市民活動セクションでも可能であるけれども、
やはり、議会というタイムリーに情報を得て発言の場がある動きやすさもある。

そして、議会サイドの問題例の一例としては、現在進行中の新庁舎建設ですが、
「庁舎建設基本計画策定支援業務」委託の公募・発注の際の仕様書によると、
庁舎規模について、基本計画で明記しなくてもよいような記述があり、
「それは当然盛り込むべきことで、おかしいのではないか?
 あれもこれも必要だから作ろうみたいな規模拡大があり得るのか?」
H27年3月の予算委員会で質問させていただいた。

結果として、
基本計画に総務省算定基準を上限値とすることが盛り込まれ、
実施設計業務の委託が決まった現在、その上限値よりも小さくなることとなった。

しかし、これも予算委員会で質問させていただいたが、
新庁舎は、現在の3庁舎合計よりも規模が大きくなるのであるが、
これは、基本計画等への記載はなく、発注仕様書を読んでいなければ分からない。

こういった実務レベルの資料精査によって、
理念-計画-実務がきちんと連動して機能しているかどうかのチェックが必要で、
これには大変な時間と労力がかかる。
議会の内側に、それをやる人がいないと、外から評価や指摘をしたからといって、
機能向上、改善にはつながりにくいだろうと思う。

まあ、それでも、外部からの指摘ができないこともないが、
(後述するけれど、夫が現在そんなことをやっている)
「庁舎建設基本計画策定支援業務」は、仕様書が公開されていたけれど、
学校給食の調理業務委託は、ウェブ掲載の公募書類を開くためにパスワードが必要で、
PW提供を求めたが教えていただけず、紙ベースの資料をいただいた。
こんな状況も、市民活動セクションよりも議会内で・・という選択の理由である。

余談ですが、8月に稼働を始めた川内原発で、
免震棟をつくるはずだったのが、耐震棟がつくられることになった。
この根拠とされたのが「免震機能等が必要」という「等」である。
条例や契約の文書を読み取る力をつけなくては!と思った出来事です。

しかし!
できるだけ資料を読むようにしているけれど、膨大な量があり、
とても全部は読み切れないため、(読んでも頭に入らない~~~(;´・ω・))
たくさん、モレや知らないことが発生しています。

「変える覚悟、変わる覚悟」は、
cyboze.comの今年のビジネスカンファレンスのタイトル。
クラウド活用のワークプレイス構築と、ワークライフバランスを課題として参加しました。
とても勉強になり、また、良い刺激をたくさんいただきました!
こうやってやりたいことがどんどん増えていく(;'∀')のですが、
職員の業務効率改善/軽減の提案をしていきたいと思っています。
cybozeカンファレンスの講演や資料の一部を見ることができます。
3分16秒のダイジェストビデオだけでも、ぜひ(^^)!
↓↓↓
https://cybozuconf.com/report/

そうそう。
市民オンブズマンより議会内部で・・の理由として、
「これがいちばん大きいかも」なこと。
それは、愛着?みたいなもの。
自分も議員になったからこそ、議員の心理や苦悩も分かるわけで(^^;)
議員って、思っていた以上に大変です。
議会のあり方を、批判しつつ、応援もできるのは、議会の中にいてこそだろうなぁと。

議員の評価を、チャートやグラフでつくれると書きましたが、
議員全員の長所というか、私はこの人のここが好きっていうのも、
ちゃんとあります。言えます(*^^)v

そして、こればっかりは、選挙という洗礼を受けなくてはならないものなので、
私の意思とは関係なく、議員ではなくなる可能性もある。
その場合の対策も考えていまして、「変化を促す装置」を考えています。
すでに実現したのは、
予算/決算/事業評価の説明資料の統一(←ブログ内記事にリンク)
・事業レビューに専門スタッフを入れること
・事業レビューに無作為抽出の市民が参画すること

これが置き土産にならないように、選挙準備に向けた活動も考えなくては(;´・ω・)

そして、「変化を促す装置」の次の手も(*^^)v

「変える覚悟、変わる覚悟」は、私自身が、まだまだ能力開発しなくちゃね!
ということでもあります。
この度の12月議会での一般質問のことなどとともに、その点をもう少し書きたいと思います。


<変化その3>夫の参戦

理念-計画-実務が連動して機能しているかどうかのチェックと指摘を、
一市民である夫がやっていることを、チラッと書きました。

現金主義会計である自治体の決算カードなどなど特殊な資料は、
研修をだいぶ受けてきて、どんな資料が存在し、指標が何を意味するかなど、
一通りのことは分かるのですが、
自治体財政の流れとして、民間企業のような発生主義会計の整備が求められてきており、
私はそちらのほうが、これまで触れてきていなくて理解が弱い。
(それで、「公会計制度」をテーマにした10月の研修を受けました)

それで、
「三原市の財務諸表をちょっと見てよー」とかいうのが発端だったと思うけど、
夫に資料を見せて意見を求めるようになり、
夫が大学院で研究しているテーマで「三原市」を取り上げることに発展し、
新庁舎建設の市民ワークショップに参加したり、事業レビューの傍聴をしたり、
議員対象の財政研修を受講し(私も通った多摩自治研、「三原には元気な女性議員がいるでしょう~」と言っていただいたそうで、嬉しい!)、
現在は、自治体職員を対象にした連続講座に夫婦で参加しております(^^ゞ

これが、なかなか心強く、楽しいです。

三原市役所に厳しい質問を投げかけていて、ドキドキもしています(;'∀')

「指摘」というのは、主にメールで、
資料請求とともに、疑問・不明点についての回答を求めています。

  *  *  *

なんだかすごく細かい話になってしまい、
関係者以外には、なんのこっちゃかピンとこない内容になってしまった感じですが、
最後まで読んでくださった方は、ありがとうございました。

この他にも、ブログ更新できていない間に、
たくさんの出逢いや、経験をさせていただいています。
「雰囲気が変わった!」と言っていただくことが多くあり、
そう感じていただくのが、髪が伸びて白髪が増えたことだけが原因ではないかも~♪
と、ちょっぴり自負しています


長くなりましたが、H27年12月議会に至るまでの前段でした。
議会本編のご報告はこちらです。(続いてアップします)
↓↓↓
http://blog.goo.ne.jp/the_morning_star/e/77f03b52ab125d1f916de53817c54031





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