the morning star ~明けの明星~

日本でも世界でも子どもたちが安心して幸せに暮らせるように☆と願う活動主婦の日記。三原市の課題や三原応援情報を発信。

技術と経済と政治を私たちの手に!

2011-04-30 06:05:09 | 震災・原発関連
地震・原発事故を受けて、
4月17日の九条の会・三原の例会でお話させていただきました(^^)
40分くらいお話させていただいたのですが、
九条の会・三原ニュースの掲載用にざっくりした流れを書いたので、
それをこちらにも転載します。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「技術と経済と政治を私たちの手に! +(プラス) 情報も!」

                      安藤志保

 資源は侵略や紛争の原因になる事が多く、私たちが普段の暮らしで使うモノやエネルギーが、どこでどのように得られ作られたものであるか関心を持つことがとても大切です。また原子力発電については、自然環境や健康への影響はもちろん、その恩恵を受ける人と負担・リスクを負う人が異なる事、利益を得る巨大企業とその末端で被ばく労働に従事する人との格差、高度な技術であり誰でも容易にチェックできないものである事などから私は反対してきました。

 その原子力発電は、私たちが「発展」と呼ぶ経済成長の過程でエネルギー消費量が爆発的に増えるとともに(40年間で2.5倍に!)、「夢のエネルギー」として推進されました。スリーマイル島やチェルノブイリの事故などにより原発に反対する声が高まりながらも、エネルギー消費が増え続ける世界各地で原発建設計画のニュースが聞こえてくる状況でした。そこへ起きた東京電力の原発事故(※責任を明確にするために「福島原発」ではなく「東京電力の原発」と呼びたい)です。

 日本での大変な状況を受けて、世界各国で脱原発の声が高まり、原発政策の転換や見直しが行われています。例えばドイツは、メルケル首相が原発の稼働延長を柱とした自らの政策を転換し、できるだけ早く原発を廃止して自然エネルギーに移行する方針を発表。スイスはロイトハルト環境相が「安全性と国民の健康が最優先だ」と発言し、新しい原子炉をつくるのを停止、改修計画も中止してすでにある施設の確認を行う事を決定、経産相からは「原発の新規建設は不可能」というコメントも発表されました。タイ、中国、ベネズエラ、メキシコ、オーストラリア、フィンランド、アメリカ、イタリア、イスラエル、韓国、オーストリアと世界中から同様のニュースが入ってきています。

 しかし、日本では、当事国でありながら大きな変化は起きていません。山口県で建設準備が進む上関原発でも相変わらず工事が続き(「中断」と発表されたが「調査」という名目で発破・掘削作業が行われている)、近々大きな地震が予測される活断層の上にある浜岡原発も稼働中。

 他国と日本と大きな政治の違いがありますが、その根底には、政治を動かす国民の声・行動という大きな違いがまずあります。ドイツでの脱原発デモ参加者は25万人!日本でもかつてないくらい多くの人がデモに参加するようになっていますが、まだまだ政治を動かす力になり得ていないようです。「原発なしで暮らしたい」と願うみなさん、ぜひその想いを声に行動に表してください。

 政治の信じられなさでは、福島県で児童生徒の年間被曝許容量が20ミリ・シーベルトに引き上げられたこと。健康を守るためにあるべき基準が、そこで暮らし続ける事を強要されるような(補償額を少なくするため?)基準に変えられてしまっています。(※「故郷で暮らし続けたい」という想いを尊重する大切さももちろんありますが、それとは全く別の問題です)

 原発による発電が3割を占めていると公表されていますが、これは供給側の都合で供給電源の割合が決められているだけで、原発がなくても電力が賄えることが分かっています。

 地域で自然エネルギーによる電力自給が100%を超える市町村が50を超え、信州で2020年までにエネルギー自給100%にするプロジェクトが立ち上がるなど、日本国内でも地域レベルではこうした動きが出てきています。自然エネルギーは環境に良いばかりでなく、地域で経済が循環することも大きなメリットです。三原でも、この第3の道をつくること、一緒にやっていきませんか?

 「報道の自由ランキング」で33位と低い日本ですが、原子力関連のメディア費が2000億円にものぼり、原発に関しては殊更正確な情報が伝えられないのが現状です。地震・原発事故をきっかけに私もツイッターを始めました!マスコミを介さずに多くの1次情報を得ることができ、とても有益です。

 技術と経済と政治と情報を、しっかり私たち市民の手に握り、エコでフェアな社会をつくっていきましょう!

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

最初のお知らせ時点では、
「技術と経済と政治を私たちの手に!」というタイトルにしていたのですが、
情報も同じだ!(私たちの手から奪われていて、得ることがとても大切!)と思い、
当日のタイトルには「プラス情報も!」と付け加えさせていただきました。

この日の内容が好評で、尾道でリクエスト開催となりました(^^)v



コメント (2)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 4/29まで限定公開 | トップ | 3号機核爆発 »
最新の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
no will (noga)
2011-04-30 09:39:31
日本人には意思がない。
だから、意思決定ができない。
神の意思による災害は天災、人の意思によるものは人災。
意思という概念がなければ、天災と人災の区別も定かではない。
人の行動を納得できるものに改めることも容易ではない。

指導力は、指導者の社会意思の決定力である。
意思そのものがなければ、社会問題は解決を見ない。
問題の解決は、先送りと積み残しに終始する。
なりゆき任せになる。
「そのうち、何とかなるだろう」ということになる。

未来の内容が定かに考えられないと、想定外のことばかりが起こる。
目の前に事態が現われてからでは、その対策は後手後手に回る。
未来のことは、未来時制の構文の中で述べられる。
日本語には、時制がなく、未来時制もない。
だから、その計画も行き当たりばったりになる。

日本人は、拙速主義である。場当たり的なトントン葺きの家づくりが得意である。
大ブタさんのわらの家をつくる。
災害に強い小ブタさんの煉瓦の家は作らない。

http://www11.ocn.ne.jp/~noga1213/
http://page.cafe.ocn.ne.jp/profile/terasima/diary/200812




返信する
Unknown (あんどうしほ)
2011-05-03 10:25:00
コメントをありがとうございます。リンクサイト拝見しました。言葉をとても大切にしていらっしゃるのですね。

原発事故後、度々使われる「想定外」ですが、そもそも「想定」する能力のレベルが問われるところ。私自身も予見は苦手で、直感行動タイプですが、今回の事故を機に「想定力」をつけたいと思っています。

意思を持って、しっかりと未来を選び取りたいものです。
返信する

コメントを投稿

震災・原発関連」カテゴリの最新記事