発足から1年を迎えた「九条の会・三原」
1周年を記念して、伊藤千尋さんをお迎えして講演会を開催しました。
テーマは、「世界から見た憲法」平和を輸出する中米の小さな国・コスタリカ
朝日新聞の記者さんでもある伊藤千尋さんのお話は、
とても鮮明な描写で、映像として伝わってくる感じ。
憲法「論」とか、平和「論」とかではなく、具体的で分かりやすかったです。
まず、「憲法九条」の理念が、日本でポンッとたまたま出たものではなく、
人類が求めてきたものであることを、
カントの「永遠の平和のために」や、
アフリカ沖のカナリア諸島にあるヒロシマ・ナガサキ広場の「憲法九条の碑」
などを通してお話されました。
ちょうどロサンゼルス支局におられた911当時の様子。
アメリカ国内に広がる不安とパニック、全体主義の風潮。
大統領に武力行使の権限を一任する決議で、ただ1人反対したバーバラ・リー議員。
彼女が、バッシングや脅迫に負けず、自分の考えを説いてまわった結果、翌年の選挙では8割の得票で圧勝。
伊藤氏が直接「その勇気の源は?」と訊ねたところ、
勇気がある人間ではない。責任を果たしただけ。
憲法を読み直し、憲法に沿った行動をしただけ。
という答えだったそうです。
映画「華氏911」をつくったマイケル・ムーア監督や、
イラク戦争で米兵だった息子さんを亡くされたシンディ・シーハンさんなど、
「社会を変えた」人たちの存在を紹介されました。
(「社会が変わった」のではないと)
平和の出発点は?
平和を考える時に、
「個人」からスタートすると、基本的人権を重んじることに。
「国家」からスタートすると、安全保障云々ということに。
今の日本はまさに、まず国家ありきで、1人ひとりの暮らしが置き去りにされていっているようです。
軍隊のない国としてよく取り上げられるコスタリカは、
まず小学校で、人はみんな愛される権利があること、
つまり、基本的人権について学ぶのだそうです。
一般のコスタリカ人(お店の人や学生や・・・)に、
軍隊がないことを不安に感じないのか訊いてまわったところ、
「コスタリカは他の国の平和にも貢献していて、攻められる理由はない」
「平和国家として誇りを持っている」
などの返事。
翻って日本は、「美しい国」との言葉先行で、実態が伴っていない→実感を持てないように感じます。
たくさんのお話があって書き切れませんが、
コスタリカの、
・軍事費を教育費へ
・兵士の数だけ教師を
高い識字率と教育水準をもたらした
・木材輸出から空気の輸出へ
国内森林の伐採が6割に及んだ一時期を経て、伐採をストップ、
森を大切にし、エコツーリズムを推進
などの政策転換から、
日本が学べる好事例、目指していくイメージがたくさんあることを知りました。
本当にお話が尽きないというか、
話題もとても幅広くて、
あっと言う間に時間が過ぎていきました。
ご参考:
★マガジン9条『この人に聞きたい』(伊藤千尋さん)
http://www.magazine9.jp/interv/chihiro/index.html
★「ご多忙パパの愛妻・育児日誌より」
グランカナリア島テルデ市「日本国憲法九条の碑」
http://familyties.seesaa.net/article/46203860.html
1周年を記念して、伊藤千尋さんをお迎えして講演会を開催しました。
テーマは、「世界から見た憲法」平和を輸出する中米の小さな国・コスタリカ
朝日新聞の記者さんでもある伊藤千尋さんのお話は、
とても鮮明な描写で、映像として伝わってくる感じ。
憲法「論」とか、平和「論」とかではなく、具体的で分かりやすかったです。
まず、「憲法九条」の理念が、日本でポンッとたまたま出たものではなく、
人類が求めてきたものであることを、
カントの「永遠の平和のために」や、
アフリカ沖のカナリア諸島にあるヒロシマ・ナガサキ広場の「憲法九条の碑」
などを通してお話されました。
ちょうどロサンゼルス支局におられた911当時の様子。
アメリカ国内に広がる不安とパニック、全体主義の風潮。
大統領に武力行使の権限を一任する決議で、ただ1人反対したバーバラ・リー議員。
彼女が、バッシングや脅迫に負けず、自分の考えを説いてまわった結果、翌年の選挙では8割の得票で圧勝。
伊藤氏が直接「その勇気の源は?」と訊ねたところ、
勇気がある人間ではない。責任を果たしただけ。
憲法を読み直し、憲法に沿った行動をしただけ。
という答えだったそうです。
映画「華氏911」をつくったマイケル・ムーア監督や、
イラク戦争で米兵だった息子さんを亡くされたシンディ・シーハンさんなど、
「社会を変えた」人たちの存在を紹介されました。
(「社会が変わった」のではないと)
平和の出発点は?
平和を考える時に、
「個人」からスタートすると、基本的人権を重んじることに。
「国家」からスタートすると、安全保障云々ということに。
今の日本はまさに、まず国家ありきで、1人ひとりの暮らしが置き去りにされていっているようです。
軍隊のない国としてよく取り上げられるコスタリカは、
まず小学校で、人はみんな愛される権利があること、
つまり、基本的人権について学ぶのだそうです。
一般のコスタリカ人(お店の人や学生や・・・)に、
軍隊がないことを不安に感じないのか訊いてまわったところ、
「コスタリカは他の国の平和にも貢献していて、攻められる理由はない」
「平和国家として誇りを持っている」
などの返事。
翻って日本は、「美しい国」との言葉先行で、実態が伴っていない→実感を持てないように感じます。
たくさんのお話があって書き切れませんが、
コスタリカの、
・軍事費を教育費へ
・兵士の数だけ教師を
高い識字率と教育水準をもたらした
・木材輸出から空気の輸出へ
国内森林の伐採が6割に及んだ一時期を経て、伐採をストップ、
森を大切にし、エコツーリズムを推進
などの政策転換から、
日本が学べる好事例、目指していくイメージがたくさんあることを知りました。
本当にお話が尽きないというか、
話題もとても幅広くて、
あっと言う間に時間が過ぎていきました。
ご参考:
★マガジン9条『この人に聞きたい』(伊藤千尋さん)
http://www.magazine9.jp/interv/chihiro/index.html
★「ご多忙パパの愛妻・育児日誌より」
グランカナリア島テルデ市「日本国憲法九条の碑」
http://familyties.seesaa.net/article/46203860.html
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