★メドウズ博士

デニス・メドウズ博士の来広記念講演会がありました。

メドウズ博士といえば、
「成長の限界　人類の危機レポート」
「限界を超えて―生きるための選択」
「成長の限界　人類の選択」
の３冊が、あまりにも有名です。

そして、
全世界の科学技術者を対象とし人類の平和と繁栄に著しく貢献したと認められる科学者に贈られる「日本国際賞」を、今年度メドウズ博士が受賞されました。


難しいお話かなぁ・・・と思いながらの参加でしたが、
「シンプルな話をします」と始められた通り、
基本となる考え方についてのお話で、
また楽しいお人柄が伝わってくる講演でした。

「持続可能な社会」と「平和」がとても密接な関係であること、
広島国際会議場での講演を意義深く感じておられること、
たくさんの子ども達が平和公園・資料館を訪れていてうれしく思われたこと
（ちょうど小・中・高生がたくさん修学旅行で訪れていました）
などからお話が始まりました。

いちばん印象に残ったのは、
Sustainability is not in technology.
It is in relationship.
It's how we use it.

科学ですべて解決できるかのような風潮があるけれど、
そうではなくって、
ものを大切にする暮らしとか、
足るを知るとか、
本当の解決には、そんなことが大切なんだ！と感じました。

　　　＊　　＊　　＊

　　あなたが生まれた時から毎月1000円、ご両親が預金してくれていたとします。
　　20歳になった時には24万円貯まっていますね。
　　その預金を20歳から使い始めるとします。
　　最初の月は１円。
　　２ヶ月目は２円。
　　３ヶ月目は４円。
　　倍々で使っていくと破綻するのはいつのことになるでしょう？
　　　　　・
　　　　　・
　　　　　・
　　答えは２１歳７ヶ月！

　　変化は加速度的に起きる！


現代の私達は、
地球が長い時間をかけて貯めてきた資源を
倍々の勢いで消費し続けています。
破綻に向かって・・・
　　
でも、
これまではそうだったけど、
「これからどうするか」は
今から選べることなんですよね(^^)

行動することの大切さ、
特に、知っているだけではダメで、言うだけではダメで、
伴う行動をすることの大切さを、
ユーモアを交えて楽しく伝えてくださいました♪


globalな問題をuniversalな動きで解決に導いていこうとする重要な動きがあると、
秋葉市長が話されたこともとても印象に残りました！

例として、
アメリカとしては京都議定書を批准しておらず積極的な政策を進めていなくても
１つひとつの州ではどんどん環境政策を進めていること
核兵器廃絶という世界規模の課題を、
平和市長会議という地域から取組んでいこうとしていること
を挙げられました。

メドウズ博士も、
世界中の市長さんがそんなふうだったら！
と絶賛されていました(^^)