先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 「日本経済の将来を展望する」もずいぶん長くなってしまった。ここで少々まとめてみたい。国民経済計算によると2012年から賃金総額(*)は増え続けている。増加の原因を、もう一つの賃金に関する統計である賃金構造基本統計調査から探ってみると増加の重要な要因は勤続年数の上昇にあった。賃金の上昇に一番必要なもの、それは安定した雇用環境である。ところがGDPの成 . . . 本文を読む
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 借り手のいない貯蓄は余剰資金である。日本経済は余剰資金に溺れているということを二回に分けて書いてきた。筆者が経済学の勉強を始めた頃、貯蓄-投資バランス(ISバランス)は中心的な分析手段だった。今やすっかり見なくなってしまった。その経済思想史的分析は脇に置いて余剰資金の発生原因について考えてみたい。1.余剰資金で公的債務を削減すればいい。 のか? . . . 本文を読む
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 経済を論じるときに、まず言及されないのは日本銀行の資金循環統計だ。総裁交代に伴って前総裁の功罪が様々に論じられているが、基本的なことを分かってない人が様々に言うのは見ていられない。時々思う。黙っててくれ、資金循環統計見たことあんのか、と。 まあそんなことを言っても始まらないので、気を取り直して今日も考えよう。で、資金循環統計である。資金循環統計は国 . . . 本文を読む