よみがえるケインズ

ケインズの一般理論を基に日本の現代資本主義を読み解いています。
カテゴリーが多岐に渡りすぎて整理を検討中。

経団連亡国論 企業“栄えて”国滅ぶ いつからそうなった?

2023年07月24日 | 日本経済を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 企業“栄えて”国滅ぶ いつからそうなったか?     過去の国民経済計算を引っ張り出してみよう。以下は「1998年度国民経済計算 (1990基準・68SNA)」をもとにしている。 下図は1955年から1998年までの主要三部門の金融取引である。桁数が違うので二枚に分けてある。単位は兆円だ。 資金過 . . . 本文を読む

経団連亡国論 企業 “栄えて” 国滅ぶー企業が「貯蓄」してどうする

2023年07月18日 | 日本経済を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る主要三部門(家計・企業・政府)の貯蓄の推移を追ってみよう 国民経済計算(SNA)をもとに主要三部門の資産の移動を追う。 この項で言う貯蓄とは実物ベース(資本)としての純貯蓄であり、預貯金のことではない。 純貯蓄は、 固定資本形成―固定資本減耗+在庫変動+土地の購入+金融資産(負債)増減―資本利得/損失として前年比が計算される。 前年比だから固定資本形成 . . . 本文を読む

需要不足が続く日本経済ー総固定資本形成と総固定資本減耗

2023年07月10日 | 日本経済を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 国民経済計算(SNA)という統計がある。GDPがどうしたこうしたというときに取り上げられる統計だが、それ以外の時はあまり見向きもされない。マクロ経済の最も重要で基礎的な統計だが、政策に反映されたという話も聞かない。が、貯蓄投資バランスということを考えるとSNAなしに語れない。 ということは、余計なことだが、新自由主義的な理論にはお呼びがかからないとい . . . 本文を読む

第三章 有効需要の原理 筆者訳の解説 ②

2023年07月03日 | 一般理論を読む
一般理論を読む  目次 前回は、消費性向が下がった分だけ投資が増えることは原理的にない。ということだった。今回は原理から現実へと分析は深まっていく。第三章 有効需要の原理 第二節 筆者訳の解説 ②この理論は次の命題に要約できる。技術、資源、費用が一定のとき、名目所得も実質所得も雇用量Nによって決定される。社会の所得と、そこから消費に回されると期待できる額(D1)の関係は社会の心理的特性によって決ま . . . 本文を読む