本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 企業“栄えて”国滅ぶ いつからそうなったか? 過去の国民経済計算を引っ張り出してみよう。以下は「1998年度国民経済計算 (1990基準・68SNA)」をもとにしている。 下図は1955年から1998年までの主要三部門の金融取引である。桁数が違うので二枚に分けてある。単位は兆円だ。 資金過 . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る主要三部門(家計・企業・政府)の貯蓄の推移を追ってみよう 国民経済計算(SNA)をもとに主要三部門の資産の移動を追う。 この項で言う貯蓄とは実物ベース(資本)としての純貯蓄であり、預貯金のことではない。 純貯蓄は、 固定資本形成―固定資本減耗+在庫変動+土地の購入+金融資産(負債)増減―資本利得/損失として前年比が計算される。 前年比だから固定資本形成 . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 国民経済計算(SNA)という統計がある。GDPがどうしたこうしたというときに取り上げられる統計だが、それ以外の時はあまり見向きもされない。マクロ経済の最も重要で基礎的な統計だが、政策に反映されたという話も聞かない。が、貯蓄投資バランスということを考えるとSNAなしに語れない。 ということは、余計なことだが、新自由主義的な理論にはお呼びがかからないとい . . . 本文を読む
一般理論を読む 目次 前回は、消費性向が下がった分だけ投資が増えることは原理的にない。ということだった。今回は原理から現実へと分析は深まっていく。第三章 有効需要の原理 第二節 筆者訳の解説 ②この理論は次の命題に要約できる。技術、資源、費用が一定のとき、名目所得も実質所得も雇用量Nによって決定される。社会の所得と、そこから消費に回されると期待できる額(D1)の関係は社会の心理的特性によって決ま . . . 本文を読む