よみがえるケインズ

ケインズの一般理論を基に日本の現代資本主義を読み解いています。
カテゴリーが多岐に渡りすぎて整理を検討中。

政府の財政を考える 結論 国債の真の役割とは

2024年01月29日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 家計簿を付けたら毎月赤字だ。足りないところは借金せざるを得ない。それでなくとも赤字のところへ借金の返済が重なったら、いずれ返せなくなる。家計の破綻は必至である。ここは「入を図って出を制す」月々をなんとか黒字に持って行って借金を減らしていくしかない。家計の「ムダ」を徹底的に洗い出そう云々。 家計についてはその通りかもしれない。多くの国民はそうしている . . . 本文を読む

「政府の財政を考えるシリーズ」振り返り

2024年01月22日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 政府の財政を考えるシリーズも10回となった。そろそろ結論めいたことも書かねばと焦りだしたが、その前に今までの十回を振り返っておこう。政府の財政を考える ①一般政府という視点https://blog.goo.ne.jp/thegeneraltheory/e/ce550fecced9c2fc402f60e9d5bf9a11中央政府(いわゆる政府)+地方 . . . 本文を読む

金融緩和の出口論 その4 金利によって為替操作を行うこと について

2024年01月15日 | 日本経済を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る この間の物価上昇を日銀の異次元金融緩和のせいにする議論がある。円安は日米金利差のせいだから日銀が金利を上げて円安を「是正」すべきだ、という議論である。幸いなことに専門家集団である日銀はそのような議論には耳を貸す気配はない。(*この問題は文末に取り上げる) では日銀は何を見ているのだろうか? まずは消費者物価指数(総合)は以下の通り。2022年に急上昇 . . . 本文を読む

政府の財政を考える ⑩ 一国レベルで経済を考える 資金循環統計

2024年01月12日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る*≪中央政府(いわゆる政府)+地方政府(地方自治体)+社会保障基金≫を連結したものを「一般政府」と呼ぶ。以下「政府」と呼称する。 日本銀行は四半期ごとに資金循環統計を発表している。2023年12月20日に第3四半期のものが公表された。ここではその中の部門別の金融資産・負債残高をもとに議論を進める。日本の一国レベルでの貸借対照表のようなものだ。ただし固 . . . 本文を読む