よみがえるケインズ

ケインズの一般理論を基に日本の現代資本主義を読み解いています。
カテゴリーが多岐に渡りすぎて整理を検討中。

GDP統計から見た株高と景気停滞感の原因  家計消費編

2024年02月26日 | 日本経済を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る30年間、消費が停滞している 1994年から2023年までの30年間である。1997年に曲がり角があってそれ以降「長期停滞」が続いている。  名目で見ると、1997年に283兆円であったものが2023年には315兆円。約31兆円増えているが、率で言うと11.1%の伸び。単純な年率換算では年0.43%に過ぎない。 実質で見ると、1997年に26 . . . 本文を読む

株価は上がるが生活は苦しい? GDP統計から見たその原因  設備投資編

2024年02月19日 | 日本経済を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 2023年第4四半期のGDPが公表された。 2023年10-12月期・1次速報(2024(令和6)年2月15日公表) から、企業設備投資、家計消費、公的需要の三点を分析する。今回は企業設備投資。  設備投資は2021年から名目と実額の差が広がり始めている。直近の値は名目ではリーマンショック後の回復過程に乗せながら、実額では2019年のピーク . . . 本文を読む

少子化の行く末 今回はネタ? しかし「出生数の減り方は二次関数」はネタではない

2024年02月13日 | 日本経済を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 「人口動態調査 人口動態統計 確定数 出生」からグラフを作ってみた  確定数は2021年まで公表されている。1991年から31年間のグラフである。バブル崩壊後の日本経済の長期停滞期に当たる。 点線はエクセルで引いた近似曲線だ。二次関数となっており、これが重大な問題である。R2値というのは以下のとおりで、この近似曲線のR2=0.9677は未来 . . . 本文を読む

政府の財政を考える 世間の「常識」に抗う

2024年02月05日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る   2024年1月24日の東京新聞社説である。公開されているし、リンクはすぐに切れるので全文再掲する。まずは全文読んでいただきたい。***********************************東京新聞<社説>財政収支の悪化 野放図予算に終止符を 国と地方の基礎的財政収支(プライマリーバランス、PB)を巡り、やや高めの経 . . . 本文を読む