よみがえるケインズ

ケインズの一般理論を基に日本の現代資本主義を読み解いています。
カテゴリーが多岐に渡りすぎて整理を検討中。

政府の財政を考える③     家計・企業・一般政府、どこがGDPに貢献しているか?

2023年09月25日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る主要三部門(家計・企業・一般政府)のGDP寄与度 家計は消費、企業は設備投資+在庫投資、一般政府は消費+投資+在庫投資としてGDPに寄与している。これ以外に民間住宅投資が、企業と家計の中間にある。 まとめるとGDPは消費と投資(+在庫投資)のことであり、すなわち使われたお金のことである。使われたお金は必ず誰かの所得となっている。GDPに直接現れないの . . . 本文を読む

政府の財政を考える② 国債の発行限度とは何か?

2023年09月19日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る ケインズは古いと言われて久しい。「古い」と言われて50年以上経つだろう。その「古い」と言っている人たちが依拠している経済学は基本的にはケインズよりも100年以上前に確立されたリカード体系だ。ケインズはそのリカード体系を批判したのである。ケインズが意図したのは、「先進国」の経済学である。ケインズはこれを「完全投資下の資本主義」としている。完全投資とは . . . 本文を読む

政府の財政を考える ①   一般政府という視点

2023年09月11日 | 先進国の経済学
先進国の経済学 目次へ戻る本ブログ 総目次へ戻る 各省の概算要求が出そろった。総額114兆円ということで、さっそく日経が「水膨れ予算要求に規律を強くきかせよ」と見当違いのことを主張している。 これから来年の国会まで予算の季節となり、日経のような主張を目にすることが増える。予算について議論するのはいい事であり徹底にやるべきである。が、そのために、最低限抑えておかなくてはならない二つの視点がある。その . . . 本文を読む