本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る 筆者界隈で「レトロ規制」って何だ?と話題になったので投稿する。 見出しを拾うと「レトロ規制成長阻む」「コロナ後へ今こそ新戦略」「革新後進国」と勇ましい文句が並んでいる。 「レトロ規制」とはどうも規制緩和の新造語らしい。レトロスペクティブな規制ということらしい。 通常〇〇規制というとその分野での規制を言うだろう。レトロを売りものにしている業界に規制でも . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る日本の完全雇用は失業率3%以下と言われてきたが このブログではケインズは「自由放任下での完全雇用不可能性命題」を主張しているとしてきた。コロナ下にある本年5月の完全失業率は2.9%。今後さらに悪化することは見込まれるとはいえ、日本における完全失業率は2017年6月から連続36カ月3%を下回り続けている。 しかし物価は大して上がらず、デフレ脱 . . . 本文を読む
ケインズを生かす 日本銀行:資金循環統計 4 前回予告にもかかわらず、もう一回続ける。過剰貯蓄とはどのような状態を言うのか? 貯蓄>投資という状態である。この状態での貯蓄は経済体系から資金が逃げていくことにしかならない。債務の弁済もその意味で貯蓄である。 ケインズの悪魔の恒等式によれば、貯蓄・投資のバランスは所得の増減によって調整される。貯蓄>投資という状態が続けば 所得が減っていくということであ . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る資金循環統計 3 家計にとっての「貯蓄」は金融機関の「負債」となる。金融機関はそれを貸し出して「利ざや」を抜く。借り手がいてこその貯蓄である。日本全体では「貯蓄」とその「借り手」はどうなっているのだろうか。海外投資は一国経済にとっては資金流出だからマイナス側にカウントされる。 今や「借り手」は政府だけである。その政府が「財政再建」を進めたらどのよう . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る日本銀行:資金循環統計 2 ここで銀行等のBSを見ると、資産は貸出814兆円+証券410兆円の1224兆円に対し、負債は預金1,517兆円+証券79兆円の1,596兆円となる。 372兆円の債務超過となっている。これには銀行の日本銀行当座預金401兆円が抜けており、これを足すと29兆円のプラスとなる。 しかし考えれば、銀行が401兆円の当座預金(金利が . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻る日本銀行:資金循環統計 1 日本銀行は「資金循環統計」を速報として四半期毎に、年度計数を年一回公表している。 2019年第4四半期係数は2019年の速報となる。日本全体の金融資産・負債がどうなっているかを各部門ごとにまとめたものだ。 図で一番右側が資産(資金運用)となり、一番左側が負債(資金調達)と通常の逆になっているのは、真ん中の「預金取 . . . 本文を読む
本ブログ 総目次へ戻るこのカテゴリの目次へ戻るコロナが雇用に与えた影響本年3月から5月で雇用者は132万人減っている。3月の完全失業者は172万人だったから重い数字である。しかし5月完全失業者は3月から25万人増の197万人にとどまっている。差し引き100万人以上が求職を当面あきらめたことになる。探してもコロナの間はないだろうということだ。だから直ちに失業率が急上昇することはない。(3月2.5%、 . . . 本文を読む