中国経済の行方：バブル崩壊への準備

かなりショッキングな内容の記事が中国の経済紙に掲載されていたので紹介致します。

中国人民銀行(中国の中央銀行、日銀に相当する)の元副行長(副総裁)で、清華大学五道口金融学院の理事長兼院長である吴晓灵(呉暁霊、ウーシャオリン)氏の講演の中で以下のように発言されています。

「中国経済は下振れ圧力に対応するだけでなく、資産バブルによるシステミックリスクも対処する必要がある。その資産バブルとは、不動産バブルに留まらず、他の産業分野、特に金融分野でもバブル化現象が生じている。バブルが弾ければ重大な金融危機が発生、国家金融の根幹である株式、債権、為替そして不動産の4大市場にも大きな影響が出る。」

更に以下のように警告を発しています。

「バブル経済を謳歌出来る期間はもう長くはない、ソフトランディングなりバブル崩壊後に備えることは各国家、各個人にとって対処すべき現実である」

中国でのこの手の発言は、個人が勝手に出来るものではなく、ある意味中国金融当局と共産党政権がそのリスクの重大さを充分に認識した結果であり、一種のアドバルーン的発言であると思われます。

中国のバブル経済が弾けると言われ続けて来ましたが、ここ数年来の米中摩擦や今年の新型コロナ感染蔓延によりそのリスクはより顕在化し現実味を帯びて来ているようです。

当然ながら、もし現実になれば中国に留まらず日本を含む世界経済にも重大な影響が予想されます。

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　　　　　https://www.youtube.com/watch?v=z-eC-Jokxhw&t=25s