


散歩していたら、珍しい彼岸花をみて、遠い昔を思い出していた。
その昔、小学校時、私がいた田舎は田んぼが多く、曼珠沙華は真っ赤な色して田んぼを囲んでいた。
今年も、豊作になるように。
親元を離れて何年か、じいさん、ばあさんと一緒に生んでいたが、その頃の風景を思い出す。
春は蓮華草があたり一面ピンクの色で包まれていた、何故か八重桜の多い村だった。
自宅のすぐ側から学校まで大きな川が流れていた。
梅雨時はそこで川エビ釣って食べていた、その後は川エビとかうなぎ等が少なくなってきた。
田舎にも都会の波が寄せてきていた。
夏はその川で小エビとり、それを餌にキス釣によく行った。
その頃のキスは30センチ位はあった、私は釣りは好きだが釣りに行くのは鱚ばかり60年近く。
村には水車小屋もあり、コトコトコットンとよく働く水車だったが電気が来てその音もなくなった。
なんとはなく涙が出た。秋になると山々の果物がたくさんなっていた。
それが私たちのおやつ、自然のもので、今日ほどは甘味などなかったが、梨も、蒲萄も、イチゴも
皆、自然からの贈り物。
今はその頃の何もかもに感謝。