先週の頭から、マルチコプターの技能講習を行っていた。
先月に引き続き、2回目の開校である。
弊社では、業務利用を前提としたマルチコプターの販売には、
たとえ模型機であっても、必ず導入先に技能講習の受講をお願いしている。
これは、マルチコプター導入後に安全に業務で運用できる様に・・
との思いから実施している事業である。
講習内容は、確実な操縦技能の習得は勿論の事、リスクマネージメントの考え方等
多岐にわたっていて、それらを学んで頂く事で、今後の日々の撮影業務に役立てて
頂けるものと確信している。
今回のスクール運営日程は、8日間だった。
勿論、8日間で全ての技量や知識が身に付く訳では無いので、
予めお断りするとともに、継続的な日々の訓練が欠かせない事は言うまでも無い。
弊社の技能講習には、それぞれの技量に応じたコース設定がある。
今回は、その中でも全くの未経験者を対象にした、ビギナーコースでの開校であった。
今回も例に漏れず・・・なかなかタイトなスケジュールで行われた訳だが、
開校日初日から天候不良が続き、雨や、さしずめ暴風とでも言わんばかりの荒天続きで
うんざり。
仕方が無いので、屋内での基礎トレーニングとなった。
受講生の皆さんも、最初は施設の壁や天井が気になって
操縦に集中出来ない様で、怖い怖いを連発していたが、
回を重ねる内に少しずつ慣れて、その内操縦に集中出来る様になった。
当然・・・この様な屋内での練習時には、機体のコントロール精度が要求される。
因って日々の練習では、常時パイロンを設置し、確実にその上空に移動し
一定時間安定したホバーリングが行える様、繰り返し訓練を行った。
また降雨が無い日には、例え10m程度の強風下であっても、
危険が無ければグランドに出て訓練を行った。
この理由は、外乱が機体に与える影響をオペレーター自身が肌で感じる事で、
レスポンスよく適量の操舵が行える様にする為と、運用の可否について
適切な判断力を得る為に有効な練習方法だと考えている。
何事も百聞にしかず・・・経験する事が大事なのだ。
但し、トレーナーコードを使用しての体験だった事を申し上げておきたい。
初心者が単独で、強風下の練習は危険が伴うので自粛願いたい。
その結果、見事2名が技能検定に合格を果たした。
M社の皆様・・・8日間のスクールお疲れ様でした。
今回の講習が、今後の御社の社業の発展に寄与出来る事を期待しておりますので、
如何か頑張ってください。