最近の弊社のブログは、本来の趣旨から大きく脱線して、さしづめ旅行記の様相を呈している。
勿論・・・現在でも色々なマテリアルの開発を行っている事には変わりないのだが、
あまり公表出来ないと言う事情もあるので、そこはご容赦頂きたい。
そんな中、取引先から1眼レフのズームレンズを遠隔操作したい旨のオファーがあった。
最近のビデオカメラで有れば、純正でその様な機能を持った製品も存在するが、
こと1眼レフのカメラでは、ズームレンズを遠隔操作出来る様な純正品は、
多分存在しないと思う。
そこで、1眼レフ等のカメラでその様な操作を行う場合には、何らかの追加装置
を製作して、カメラに取り付ける必要がある。
先日伺ったPVの撮影現場でも、地上撮影班がその様な装置を装備したカメラで撮影を
行なっていた。
そこで私は興味が有ったので、カメラマンのHさんに使い勝手を聞いたり、
その構造を穴の開く程観察した。
すると・・・そのカメラに取り付けられていたズーム機構は、大変複雑で
重そうな事が判った。
プロ用機材として確実な動作を求められるので、それが必然なのだろうとも思った。
しかし、もっと簡単な構造で使いかっても良く、確実に動作させられる機構を思い付いた。
しかし、通常ラジヘリでは無用の長物(考え様によってはそうでもないが)
弊社には必要が無い機構の様にも思っていた矢先・・・そこに今回のオファーである。
何と・・・タイムリーな事か?
しかし・・・納期が厳しい。
その上、盆過ぎには墜落したヘリや、色々と無線関係の修理品が送られて来ていて、
唯でさえ大変な状況。
G君は無人ヘリの農薬散布の為、長期出張中で私一人で作業をしているからである。
ここは一人で、なんとか乗り切るしか他に道は無いのである・・・頑張れ自分。
納期が忙しい順に、作業を行う優先順位を付ける。
部品を発注しなければならない物も有るので、それらは先に注文する事にして、
それらが間に合うまでの間に、他の作業を済ませてしまう心算だ。
パーツの発注が一段落したので、早速ズーム機構の設計に入った。
青写真が頭の中に既にあったので、設計自体は2時間ほどで難なく終了した。
早速、パーツの加工に入る。
今回のズーム機構は、簡単に取り外しが出来る事もオーダーの一つである。
出来れば工具を使用せずとも、取り外し可能な構造にしたかったが、
重量増の懸念から今回は断念している。
次回に・・・続く。