ある企業の依頼で、被災地の海岸の撮影に出掛けた。
前日の撮影から一度会社に戻り、4現場分の撮影機材を
何とか車に押し込んで、夜中に出発していた。
移動途中・・・遠くに見える地平線から大きな朝日が上がってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/cf/c41fc26d3cc40ffcb90cbc0bf6b19da4.jpg)
この時期の出張時の一番の関心事は、やはり気象状況であって、
週間天気予報で確認しながら撮影スケジュールを調整するのだが、
これが・・・コロコロと変わって始末が悪いのである。
この様な朝日を見ると、この日は天気が良さそうで、
内心ホットするのである。
途中・・・朝食を兼ねた休憩の為、あるサービスエリアに寄った。
清涼飲料のコマーシャルなのか?こんな人?もお出迎え。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/f4/9d7825a1a63d202d27bade43d99887c6.jpg)
そこから、更に走る事約3時間・・・現場周辺に辿りついた。
復興に向けた工事がそこら中で行われていて、
土砂運搬の大型トラックが忙しそうに走り回っていた。
約束の集合時間までには、少し時間があったので、
海岸の近くまで行ってみる事にした。
移動途中、内陸側にこそ田植えが終わった水田を見る事もできたが、
海岸に近づくにつれ景色が一変する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/b5/1b199bcf43f26c67d519c0e21fb6e57e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/fa/2be7f213782b3017d6ee05113f8a961c.jpg)
本来、水田と思われる場所は、辺り一面草ぼうぼうである。
多分・・・津波の影響で、塩害の為に植え付けが出来ないのだろう。
しかし、近づいて良く見ると・・・草の中に何かコンクリート製の
基礎の様なものも見える。
津波で流出してしまった、住宅の跡地だと判った。
そんな中に・・・茶色の一際大きな建物も見える。
小学校だろうか・・・?
更に周囲には、押し固められて無残な形を晒している車や、
住宅などが今も尚、数多く残っていて、可哀想で私には
それらの写真を撮る事は出来なかった。
あちらこちらにそんな光景が見えて、何とも言えない
気持ちになったのである。
報道カメラマンの人達は、震災直後でも危険を顧みる事なく、
この様な現場に入り撮影して、情報を発信してくれている。
我々が居ながらにして、そんな現状を知る事が出来るのは
彼らのお陰である訳だが、彼らはその時、一体どの様な心境で
シャッターを切っているのだろうか?
更に遠くに目をやると・・・海岸線沿いに、なにやら白い壁が見える。
あれが・・・噂に聞いた防潮堤かと悟った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/c4/7e65a836213c55e338675a2aca4059dd.jpg)
近くに行って見てみようと思って、近づいてみたのだが、
通行止めのバリケードと看板が・・・。
この場所で発生した災害時には、「想定外」との言葉が頻繁に
用いられた。
当然現在建設中の防潮堤も、今後発生するであろう津波の高さを
想定した上で設計されている事と思うが、自然の驚異を簡単にとは
言わないまでも人間が推し量る事など、本当に可能なのだろうか?
と、つい考えさせられてしまう。
そうかと言って・・・何も対策をしない訳にもいかない。
その対策の手法や規模に於いては、さじ加減が如何に難しいかと言う事も
一緒に考えさせられた一日であった。
被災地の復興に携わる人々の努力が、功を奏する事を心から祈りたい。
前日の撮影から一度会社に戻り、4現場分の撮影機材を
何とか車に押し込んで、夜中に出発していた。
移動途中・・・遠くに見える地平線から大きな朝日が上がってきた。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2b/cf/c41fc26d3cc40ffcb90cbc0bf6b19da4.jpg)
この時期の出張時の一番の関心事は、やはり気象状況であって、
週間天気予報で確認しながら撮影スケジュールを調整するのだが、
これが・・・コロコロと変わって始末が悪いのである。
この様な朝日を見ると、この日は天気が良さそうで、
内心ホットするのである。
途中・・・朝食を兼ねた休憩の為、あるサービスエリアに寄った。
清涼飲料のコマーシャルなのか?こんな人?もお出迎え。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/7b/f4/9d7825a1a63d202d27bade43d99887c6.jpg)
そこから、更に走る事約3時間・・・現場周辺に辿りついた。
復興に向けた工事がそこら中で行われていて、
土砂運搬の大型トラックが忙しそうに走り回っていた。
約束の集合時間までには、少し時間があったので、
海岸の近くまで行ってみる事にした。
移動途中、内陸側にこそ田植えが終わった水田を見る事もできたが、
海岸に近づくにつれ景色が一変する。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/b5/1b199bcf43f26c67d519c0e21fb6e57e.jpg)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/fa/2be7f213782b3017d6ee05113f8a961c.jpg)
本来、水田と思われる場所は、辺り一面草ぼうぼうである。
多分・・・津波の影響で、塩害の為に植え付けが出来ないのだろう。
しかし、近づいて良く見ると・・・草の中に何かコンクリート製の
基礎の様なものも見える。
津波で流出してしまった、住宅の跡地だと判った。
そんな中に・・・茶色の一際大きな建物も見える。
小学校だろうか・・・?
更に周囲には、押し固められて無残な形を晒している車や、
住宅などが今も尚、数多く残っていて、可哀想で私には
それらの写真を撮る事は出来なかった。
あちらこちらにそんな光景が見えて、何とも言えない
気持ちになったのである。
報道カメラマンの人達は、震災直後でも危険を顧みる事なく、
この様な現場に入り撮影して、情報を発信してくれている。
我々が居ながらにして、そんな現状を知る事が出来るのは
彼らのお陰である訳だが、彼らはその時、一体どの様な心境で
シャッターを切っているのだろうか?
更に遠くに目をやると・・・海岸線沿いに、なにやら白い壁が見える。
あれが・・・噂に聞いた防潮堤かと悟った。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/58/c4/7e65a836213c55e338675a2aca4059dd.jpg)
近くに行って見てみようと思って、近づいてみたのだが、
通行止めのバリケードと看板が・・・。
この場所で発生した災害時には、「想定外」との言葉が頻繁に
用いられた。
当然現在建設中の防潮堤も、今後発生するであろう津波の高さを
想定した上で設計されている事と思うが、自然の驚異を簡単にとは
言わないまでも人間が推し量る事など、本当に可能なのだろうか?
と、つい考えさせられてしまう。
そうかと言って・・・何も対策をしない訳にもいかない。
その対策の手法や規模に於いては、さじ加減が如何に難しいかと言う事も
一緒に考えさせられた一日であった。
被災地の復興に携わる人々の努力が、功を奏する事を心から祈りたい。