ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

You Tubeに、動画をUP

2011-10-12 03:56:44 | 模型
You Tubeに、Multi Rotorの動画をUPした。

GPSを使用した、姿勢制御装置に換装してテストを行なっているモノだ。

機体は、安価な市販の4枚である。

機体自体の構造は実に簡単だが、それ故に、実はセッティングに、チョットしたコツがある。

本当に、チョットした事だが、なかなかその事に気が付かない。

この手の機体は、ヘリの理屈の他に、飛行機の理屈も必要な様だ。

現在は、取り敢えず飛んでいる状態。何れもう少しマシナ動画を掲載しようと想っている。


動画みてね~(*´∀`*)

quad-rotor Test

2011-10-11 05:32:24 | 模型
現在、quad-rotorのテストを行なっている。

これは、新しい姿勢制御装置のマニュアル作成を依頼された関係で、その作成したマニュアルの内容を
検証する目的で、現在テストを行なっている。

ナンセ、語学力が全くないのだから、自分で翻訳したマニュアルが信用出来ないのである。

その上、その内容が複雑で、難解であるから始末が悪い。

だから、必ず検証作業を必要とする。

過去に翻訳したマニュアルも必ず何らかの検証・校正を行なって来た。

現在では、多分そのマニュアルは、日本中に行き渡って、ユーザーに見て頂けているだろう。


語学が堪能な人に依頼して作成したマニュアルも存在するが、専門用語が多く、その理解が出来ない様で、
その様な人(翻訳のプロ?)が翻訳しても、このマニュアルの作成は、なかなか手強い様である。



今回テストに使用している機体自体は、安価な市販品だが、その状態でも、なかなか性能が良い。

今回その機体の、純正の制御部分を取り外し、換装している。

ノーマルの状態でも、水平方向の飛行姿勢をかなり維持出来る。


趣味であれば、充分な・・と言うか・・・(;゜Д゜)!の飛行特性である。


飛行特性の把握と練習のつもりで、かれこれ10回程ノーマルの状態でフライトさせた。

その状態でも、宙返り等の軽い曲技も軽くこなす。兎に角、運動性が良いのだ。

しかし、フライトを重ねて行く内に、或ことに気がついた・・・それはミ^・x・^)☆

その現象が、何に起因する事なのか?その段階では、原因が判明しなかった。

その後、今回のテストの目的である、制御装置に換装した。

姿勢制御装置を換装してみて、初めて原因がほぼ特定出来た。


純正の姿勢制御と比較して、カナリ高度な制御を行なっているハズの、換装した制御装置を持ってしても、
その問題は改善出来なかったのである。

この現象は、この手のマルチローターを趣味で楽しんでいる人達が・・・と、言うか、
エンスーと言われている様な、ある程度の技術を持って、性能の向上を目指し、
日々取り組んでいる人達が、ほぼ間違いなく直面している、課題であると思われる。

ブログ等を拝見しても、その人たちが悩んだ挙句、カナリ色々な研究・テストをしている事が判る。

しかし、その内容を精査すると・・大体・・・と言うか・・・的がハズレている様に思う・・ホントo(゜Д゜)

良く、制御装置を替えてみました・・・とかのブログが沢山あるが・・・多分、そんなモノを換装しても、
操縦特性が変化するだけで、肝心な事が全く改善出来ない事が、今回判明した。

繰返すが、より高度な姿勢制御装置に換装しても、制御精度は格段に向上したが、その問題は、
何も改善出来なかったのある。

何か、歯に絹を着せた??様な言い回しで恐縮だが、趣味の皆さんの楽しみを奪ってはいけないので、
今回は、こんな表現で・・・(^o^)/

でも・・・この現象で悩んでいる人達には、大きなヒントになったハズ・・・で、
ピンとキタノでは?ホントo(゜Д゜)

PS:この飛行の様子は、近々動画をUPする予定です。






















水上機

2011-10-09 05:42:27 | 模型
此の所、毎年2回程、近所の木崎湖に水上機を飛ばしに行っていた。

しかし今年は、なかなか、行くことが出来ないでいる。

どう言う訳か、何かとヤル事が多くて・・・と言うか、やっているので、気持ちに余裕がないのだ。


しかし、水上機は本当に(^v^)

湖面を渡って来る風に吹かれながらタキシング・・・ハンプからプレーニングへ・・・

プレーニングの状態をハーフスロットルで暫らく楽しんだ後、おもむろに離水・・・・

フロートから水滴を滴らせながらユックリと湖面を離れ・・大空へ・・・・イメージして(゜д゜)ホスィ

…最高である。

一日、日常を離れ、存分に楽しむ・・・いや、楽しみたい。


私は水上機を飛ばす時、決してエイヤーで、いきなりフルスロットルになどしない。

離水してしまえば、水上機も陸上機も変わらない。

怖いので、一刻も早く離水させたい・・と言う気持ちが、全面に出ている様な離水も、良く見掛けるが・・・

気持ちは解らないでは無いが・・・(/ω\)・・・そこは、我慢なのだ。

水上機の醍醐味は何と言っても、タキシングを経て、ハンプからプレーニング、その後の
離水迄のプロセスにあると思うし、それが大事なのだ。

それに、その様な離水で水上を飛ばすだけなら、わざわざ遠征して迄、飛ばしに行く必要も無い・・
とも思ったが・・・(^-^*)(・・*)(^-^*)(・・*)


それでも考えて見れば、違うロケーションで飛ばす事も気晴らしになる。

楽しみ方は、人それぞれで(^v^)


忙しくても本当は、気分転換が必要だと思うのだが・・・(´;ω;`)・・

何事も、緩急が必要ですね。


早くしないと・・・雪が降る。それまでには、水上機を飛ばしに行きたいと思う。

我愛機も、帽子を被ったまま、待っている・・・(/ω\)



水上機に思いを馳せる、今日この頃です。

あ・・・その前に、紅葉の季節が・・・to be continue

続・・グローエンジンのお話し

2011-09-21 04:19:39 | 模型
昨日に引き続き、模型用に広く使用されている、グローエンジンのお話しである。

アップした写真は、そのグローエンジン用のグロープラグである。

通常、ガソリンエンジンでは、イグニッションコイルからプラグコード経由で、プラグに数万ボルトの電流を流し、火を飛ばしている(ピストンが上死点付近になった時に、スパークさせている)。

この火を飛ばすタイミングは、普通エンジン回転と共に変化する様に設計されている。(進角)

そのタイミングが上手く調整されている場合は、結果、スムーズにエンジンが回転する事になる。

タイミングが狂っていると、最悪エンジンが始動しない事だってある。

私が整備士をしていたLong Long ago・・・の頃は(・・チョット大げさか?)、良くタイミングライトなるモノを使用してエンジンの点火タイミングを調整したものだった。又、点火タイミングの調整には、それは必需品だった。

しかし、人間の感覚と言うモノは、経験を積むに従って鋭さを増し、そのタイミングライトを用いなくても、最終的には五感を使って、確実にエンジンの点火タイミングを調整出来る様になった。

それはSixth sense や、適当に・・・なんかでは無く、殆ど完璧にそれが出来た。

もっとも、現在の若い整備士達には、そんな経験はないであろうし、又、今のシステムではその必要が基本的に無い。

グローエンジンの話しに戻す。

上記では、一般的なガソリンエンジンが運転する時の、プラグやその点火タイミングに付いて、概略を解説した。

では、グローエンジンの場合は、どうなんだろう?

グローエンジンには、ガソリンエンジンの様な複雑な装置は付いていない。

しかし、点火時期の調整(進角)も必要なハズである・・・。

では、どうやって?・・何を使って進角させているのだろう・・・?

その答えは、グロープラグにある。

この小さな部品・・・だが、非常に重要なのである。しかし、マニアからは非常に軽視されている。

そのプラグであるが、その一部に、貴金属でもあるゴールドパラジュームが使用されているので、今では、製造コストも非常に高騰しているハズで、メーカーも頭が痛いのだと思うのだが・・・。

因みに、日本の女性は、その材質を使用した指輪やネックレス等を好み、大金を出して購入する。
日本の若い女性には、ゴールドではなく、ゴールドパラジュームが人気なのだと言う。

マニアの皆さんは・・・ダメになって交換したグロープラグをどうしてますか?・・・まさか?その貴金属をゴミ箱へ・・・ですか?

又また、脱線した。話しを元に戻す。

そんなグロープラグではあるが・・・それ一つで点火から進角までやってのける、非常に優秀なパーツなのである。エンジンの圧縮率によって、点火具合が強くなったり、弱くなったりするのである。

基本的に、進角は燃焼室の火炎伝播のスピードに合わせて行われ、エンジンをスムーズに燃焼させる為に必要なのである。

しかし、その寿命はそれ程、長くは無い。

それは、使用すれば、する程、劣化する。

世の中の大体の物事は、全て同じ理屈で推移するのだが、この変化は、少しずつ進行するので、判らない(気が付かない)事が多い。

因って、定期的に、プラグを外して点検する事が、大事なのである。
経験を積めば・・・エンジンの回転状態や、機体の振動・音に因って、判断も出来るのだが・・・

アップした写真は、少し見ずらいかも知れないが、劣化したプラグの様子である。フィラメントの表面がすりガラス状になり、艶が無くなっていれば、既に交換時期を迎えている。さらに劣化するとフィラメントがヨタッて来る。

又、始動時に、プラグヒートを外した時にエンジンが止まる場合も、プラグは寿命です。

飛行中にプラグが切れる事だって、希にあります。

その場合には、フィラメントの損傷具合に因って、エンジンが止まる場合と、エンジンが回り続ける場合あります。

エンジンを快調に運転させる為には、プラグは早めに交換し・・・ゴミ箱へは・・・・ネ。

今では、プラグをリサイクルの為に、ガンバッテ、プラグを回収しているメーカーさんもありますね。

繰り返しますが、エンジンがスムーズに回転しないと、ヘリのホバーリングも安定しないし、スムーズに回転を変化させられなくなってしまいますので、非常に重要な事なのです。

次回は、プロや上級者が道具を綺麗に手入れする、その訳について話をしたいと思います。



グローエンジンのオーバーホール

2011-09-20 04:46:32 | 模型
お客さんの模型用グローエンジンの、オーバーホールを行なった。

先日久々に、模型飛行場へ行った時の事である。そのお客さんは、その機体を何時も綺麗に使っていて、点検を欠かさない。(・・||||r

従って、外見はすごく綺麗なのである。(私が塗装した、FRP製のキャビンも装着されており、ピカピカだ)

又、スゴク調子も良かった・・・らしい。

しかし、かなりの期間使用している。

彼も又、国家資格を取得している、プロの自動車の整備士なのだ・・・それもかなりの経験を積んでいる。

その彼が、少し離れたピットでエンジンを始動した時、私は異変を感じた・・・?

彼は、そのまま飛行場へ・・・その後、何事もない様に離陸した・・・。

ホバーリングを開始したその機体からは、明らかに異音がしている・・・少し振動もあるようだ。

迷ったが、私は彼のもとへ、直ぐに機体を着陸させる様に指示をした。

着陸後、何事だと言う様な顔をしている彼に、その異音がいつ頃から発生したモノなのか?聞いてみた。

彼は、???異音がしている???何の音???

と聞いてきた。

私には原因は何なのか、既に解っていた。

皆さんの中にも、大体察しが付いている方も多いかと思いますが・・・そう、エンジンのクランクシャフトを支持しているビッグエンドのベアリングが錆びているのだ・・・と、確信した。

エンジンの中の事である。

その状態で、長く使用し続ける事は、最悪エンジンブローとなり、重大な損傷を受けたそのエンジンは、使用不能となる。

大袈裟な・・・、と思われる方もいるかと思うが、高速回転中にビックエンドのベアリングが破損すると、クランクケースの中の混合気と一緒に、燃焼室までその破片は到達する。

結果、その破片は殆ど排気されずに燃焼室の中を、のたうち廻る。
こうなるとエンジンは、再生不可能となり、言わば御臨終である。

私は、その事を彼に説明した。彼は、その事を直ぐに理解した様だった。

この手のトラブルは、少しずつその症状が進行する。従って、その僅かな変化に、彼の様な整備のプロフェッショナルでも、気がつかなかったのである。

時間のある時に、エンジンをオーバーホールした。アップした写真は、その時のモノである。

ビッグエンドのベアリングが、かなり錆びている。指で回してもゴリゴリする状態で有った。その彼も、それを見て驚いた。

グローエンジンのビックエンドのベアリングの寿命(普通に使えるのは)は、大体、約3ヶ月~半年程度ではないかと、私は考える。ユーザーが自覚しているかいないかに係わらず、その時点で、サビが発生している。

サンディーフライヤーの方たちは、そのへんをあまり気にせずに、使用している様だ。

ヘリは特に、エンジンが綺麗に回らないと、安定もしないし、上手く飛ばないのである。

注意が、必要である。

修理が完成したその機体を、フライトさせた彼が言った事は・・・このヘリってこんなに静かだっけ?・・別の機体みたいだ・・・だって。そう言ってもらうと私も(*´∀`*)

良い状態と、ダメな状態は誰でも直ぐに解る。

しかし、少しずつダメージを受けている場合には、気が付きにくい・・・エンジンに限らず、何事も異変を感じたら(感じない事も多いが)直ぐ対処する事が大事だと思う。

次回は、そのへんの話を・・・