ラジヘリ空撮

空撮用マテリアルの開発状況に係る情報発信や、現場での出来事及び、日常の情報発信を致します。

Exifに撮影座標を追加する・・・その2

2016-08-01 05:10:50 | ドローン(UAV)
勿論・・・景観撮影等でExifに座標データー等を追加してみても、
あまりメリットはありません。

では・・・Exifに座標データー等を追加すれば、どの様な時に
どんな効能があるのだろうか?

ヤハリこれは、測量分野で今流行りの、SfM解析時に有効と
言う事だと思う。

具体的には、Exifに座標データー等を追加した画像を使用して
SfMソフとで解析した場合には、ペアとなる写真の特徴点を
ソフトが自動解析して3Dモデル等を構築する。

しかしこの際に、撮影方法が悪く十分なラップが確保されていない
場合や、ランダムにコース撮影してしまった場合には、その撮影縮尺
や条件に因って、ソフトが自動解析出来なくなる場合がある。

その際に、座標データーがあれば、そのモデリングを補助し、
結果解析時間が短く出来るのであって、特に写真枚数が多い時や
調査対象やロケーションの状況が悪い場合には、効果絶大と言う事
だと思う。

勿論、根本的に撮影画像(ピンボケ・露出不良)が悪い場合や、
その手法に根本的な間違いがある場合などは論外であるので、
たとえこの装置を利用しても解析が出来ない場合も当然ある。


現在・・・国内では、DJIのフライトコントローラーを搭載した、
マルチコプターが大半であると考える。
 
この世界的に大きなシェアーを有すDJIだが、処が・・・今まで、
同社のフライトコントローラーでは、折角GPS機能が
含まれているのに、完全にブラックBOX化されていて、
GPSデーターのアウトプットは出来なかった。

そこで、取得画像にExifに座標データーを追加しようとすれば
・・・今回ご紹介する様な、外付けの装置が必要となってくる訳だ。

 そもそも仮にフライトコントローラーからGPSデーターを
アウトプットできたとしても、様々な問題から実際にはSfMには
応用できないと弊社で考えている。

と言う訳で・・・座標データだけ有れば良いと言う訳でも無いのである。

上記の理由から、弊社が考え得る形(仕様)での開発が
始まったのである。

勿論・・・この手の装置は自己満足ではマズイ。

因って・・・国関係の測量系の試験でも、度々利用される中で
好評を頂いてきた。



この時の機体には、フライトコントローラー用と、座標取得用の
GPSアンテナが2本、これ見よがしに装備されていた。

機能自体は当然悪くないのだが、これではあまりにも武骨で
スタイリッシュとは言い難い・・・要は、格好が悪かった訳だが、
開発初期の機能確認用だったので、ある意味仕方が無かった。

しかし各現場で、めざとい人から・・・GPSアンテナが2本も
付いてるけど、これって・・・何?・・などと度々聞いて頂く事で、
期せずして多くの人に、システムについての説明や、近い将来商品化
する事など、ある意味宣伝が出来た訳で、それなりの恩恵もあった。

しかしこの状態では、関連部品がバラバラしており、機体へインストール
する際にも少々コツが必要で、そのまま何となく搭載してしまうと、
ノイズ等の問題もあり、時として誤動作が発生する可能性があった。
 仮に、ノイズの問題がクリアー出来ても、そもそもインストール
する事自体が面倒だった。(少し大袈裟)

 やはりこの辺は、特別な知識が無くても、また誰がインストールしても
正常に作動する様なスステムにして置かなければならないと思う。

また、この段階では各機能の設定変更をディップスイッチを用いて
行なっていたが、これが小さくて老眼と化した私には良く見えない
ので困った。
 因ってこの部分も改善し、量産機ではプロポ側から全て設定変更
出来る様になっている。

 
そんな訳で量産機では、それらを改善する為に、全ての機能を統合して
ワンパッケージ化させ、ノイズの問題も回路を工夫する事でクリア
すると共に、機体へのインストールを簡単にする事とした。



実は・・・仮に同じGPSアンテナを使用したとしても、制御基板や
制御ソフト次第でその性能も変わってくるのである。

勿論GPSアンテナは、市販品の中から良さそうな製品をピックアップ
し、数種類テストを行った上で最良な物を使用している。

と言う訳で・・・GPSなら何でもいいと言う訳でも無いのである。

次回に・・・続く。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿