くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

「国際水墨芸術大展」大賞受賞作家

2019-06-25 22:02:53 | 日記
上野の東京都美術館で開催中の「国際水墨芸術大展2019」(〜6/30)で、最高賞の大賞を受賞した伊與田(いよだ)喜代美さんの『群』を見てきました。

伊與田さんは、昨夏まで私も会員だった沈和年(しんわねん)先生主催の「翠風会」でご一緒に机を並べた先輩で、趣味で水墨画を始めて15年、大賞に輝いた作品は、北海道の滝壺で泳ぐ川魚を1カ月かけて描いたのだそうで、水墨画は油絵などのように修正がきかないため何度も描き直したそうです。

受賞を知らされた伊與田さんは、師の沈先生に、「筆、墨、紙との関係、調墨、運筆により、毎回違うものが出来上がるのが水墨画。正直に言えば『納得』という作品ではないけれど、応募期間ぎりぎりまで粘って『今の実力ではここまで』という諦めの部分まで辿り着いた作品」と心境を語ったそうです。

会場におられた沈先生の許可をいただきましたので、師弟(妹)の作品を並べてアップしますので、どうぞごゆっくりとご鑑賞ください。


『すももと落下梅』

2019-06-24 06:20:44 | 作品
雨の日曜日には『すももと落下梅』

「雨が降ってる日曜日 ♪ 坊や泥んこ何故泣くの ♬あそこの角で転んだの 🎶どうしてそんなに急いだの? 🎵・・・」

1960年代のCMソング。作詞作曲そして歌も、今や『やすらぎの刻』の名脇役ミッキーカーチスだそうです。


銘笛『奏(かなえ)』

2019-06-22 20:00:11 | 作品
6月2回目のスケッチ例会も雨で室内開催に。久方ぶりに新入会員を迎えて盛会でした。

私は愛用の雅楽の龍笛を描きました。描き添えた『龍笛譜』は、西洋音楽の五線譜とは違ってカタカナと記号で音階とリズムを表記したもので、これを「唱歌(しょうが)」といって、先達からの口承伝達によって歌って覚えてから、初めて笛を持って稽古します。

笛も譜も、今はたまにしか手にしませんが、1,400年変わらない竹の音の温もりに心が洗われます。