行ってきました『藝祭』(東京芸大の学園祭)
横笛研究会でお世話になった邦楽科4年のYKさんに誘われて、雅楽の舞と笛の舞台を鑑賞したほか、YKさんら邦楽と洋楽の学生による意欲的なコラボ「音・音」のパフォーマンスも体感して、出たばかりのCDも買い求めました。
音大から美大に向かおうとしたら、藝祭伝統の御輿パレードに出会い、子供の頃に見て忘れられない東映映画『白蛇伝』を思い浮かべました。
午後からは我が師が譲って下さった招待券で「藝『大』コレクション」展へ。大雅、春草、玉堂、直次郎、田中らの名作や、小磯良平らの卒業制作などを、ゆったりしみじみ味わいました。
その後は現役芸大生の作品展を見て回り、ここだけは写真自由なので、気に入った洋画科、日本画科の作品を1点ずつ載せておきますが、全てではないものの、洋画科は目を惹くことを意識して「奇をてらった」作品が目立ったのに対して、日本画科は絵を描く自分と向き合う姿勢が素直で好感が持てました。(廊下の教官札に、日本画科だけ、とうに物故した名教授がそのままなのは何故?)
今日一日の勝手な私見では、今の芸大は、美大は日本画科と美術解剖学研究室に期待、音大は邦楽科と洋楽科の更なる相互交流・切磋琢磨に期待、といったところでしょうか⁈ とまれ、何人かの現役芸大生に直接感想を伝え、彼ら彼女ら(日本画科も邦楽科も男女比は共に2:3だそうです)の思いを聞くことができたことは貴重な体験でした。22世紀に続く未知の才能が、戦争や不慮の死で失われることがないよう祈るばかりです。
(藝祭は9/10(日)まで)