《母の玉手箱》

色褪せたデパートの包み紙を開いたら、突然小学生の私が出てきました。7年前に逝ったお袋が大切に仕舞っておいてくれた玉手箱。この夏、蓋を開けてあの頃に時間旅行していたら、いつの間にか童顔の童は白髭の翁になっていました。

一年生の夏休みの絵日記

その一日

一年生の『遠足バス』

二年生の夏休みの絵日記

二年生の自由研究

二年生の『自画像』

四年生の自由研究

四年生の文集

《ほおずき》

〈鬼皮の内で含羞(はにか)む鬼灯(あかり)かな〉【久世樹】

♫  どおして、ただ伝えたいだけなのに、うまく言えないんだろう ♫

《競う秋》

〈黒真珠涙の雫と競う秋〉【久世樹】

　今年も、山梨から見事な葡萄が届きました。まさに黒い真珠。地元の無花果と並べて描き終えて、これから冷やしていただきます。

《青蜜柑》

〈青蜜柑一年三組四等賞〉【久世樹】

　今日は処暑。夏休みが終わると、まもなく運動会。あの頃、走り終えて口にした早生みかんは、青いレモンの味がした。

《晩夏の夢》

〈藍浴衣白いパラソル朱い帯〉【久世樹】