くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

絵画展のお知らせ

2019-07-31 23:50:42 | 展覧会
TAMAスケッチ同好会の真夏の恒例行事、聖蹟桜ヶ丘駅上の”ブリッジギャラリー展”が、今年も8/29(木)〜9/3(火)に開かれます。

会の公式の水彩画スケッチ展は秋(18回目の今年は11/19〜24)ですが、夏は有志で日頃描いている作品を気軽に持ち寄ろうと始めて4回目。私は水彩画(静物)のほかに油彩画(風景)とパステル画(人物)計3点を出品します。

駅からゼロ分の京王ショッピングセンター5階の連絡通路(=ブリッジギャラリー)なので、朝10時から夜8時まで、買物や食事がてらお気軽にお立ち寄りください。

写真は昨年の会場風景と出品作品『旅情(台湾淡水河口)』です。


昨年見に来てくれた高校時代の友人・静河君のブログから拝借しました。


昨年6月の早朝に描いたスケッチを元に、帰国後に水彩で屏風絵風の心象風景に仕上げました。(F6横2枚)


右隻は対岸の観音山(硬漢嶺)、スケッチでは雲ひとつない青空でしたが、暗雲垂れ込める夕景に変えました。


左隻は鏡のような運河と古い倉庫、戦時中は日本軍の飛行艇の基地だったそうで、3/4世紀を経て色褪せた写真のように、彩りを抑えて描きました。



『幻影』

2019-07-29 23:02:22 | 作品
折角の梅雨明けに、腰痛再発で散歩もままならず、読書に飽いたら、昔のスケッチを取り出して水彩画の稽古。

題して『幻影』、一昨年暮れに訪れた京都南禅寺水路閣の万華鏡(カレイドスコープ)のようなイリュージョンを作品にしてみました。全工程およそ20時間。

まずは鉛筆で下書きデッサン。


次いで基調色の下塗り。


最後に陰影をつけて完成。

人物デッサン

2019-07-24 18:29:51 | 作品
久しぶりに人物画、顔のデッサンを2枚、ラファエロのような憂いを帯びた顔を100分で、ドカ風の横顔を20分で、鉛筆で描きました。

来年はラファエロ没後500年、イタリアでも日本でも、37歳で夭折した天才画家の素描を間近に見られる機会を楽しみにしています。

『人共生樹』

2019-07-15 21:59:41 | 作品
土曜日はスケッチの例会で梅雨の晴れ間の高尾山へ。清滝の杉林の「奉納・杉苗壹萬本」の苔むした石碑を、三連休かけてようやく描き上げました。

浮かんだ画題は『人共生樹』(人、樹と共に生きる)。先週訪れた岐阜の山村に生きる友人らの地に足の着いた暮らしを思い浮かべながら描いている間に、身体の芯から旅の疲れが抜けました。

8/29(木)から9/4(水)まで、聖蹟桜ヶ丘駅のブリッジギャラリーで恒例のTAMAスケッチ同好会のグループ展がありますが、それに出す1点にしようと思います。あと2点、頑張らねば!

美濃の旅

2019-07-13 07:58:20 | 旅行
50代半ばで大組織トップの座を後輩に譲って、故郷岐阜で廃校を利用した「『樹庵』・ラーニングアーバー(学びの杜)横蔵」を立ち上げて、過疎の村を元気にする活動を続けている大学時代の仲間に会いに、東京から同期5人で揖斐川を訪ねました。

淡墨桜で有名な根尾にほど近い谷汲(たにくみ)
の山村の小学校は、教室を二間に区切って畳の部屋に、水利の良い理科室は浴室に、体育館や視聴覚室はそのままに、最大50〜60人が泊まれる合宿研修施設に生まれ変わって、子供たちのスポーツや音楽の合宿や地域のお年寄りの憩いの場として親しまれていました。

写真とスケッチは、『樹庵』と訪れた谷汲の古刹と、前後に立ち寄った岐阜と大垣でのスナップです。


センスが良いと評判のパンフレット

築30年の元校舎が今は合宿研修施設に

教室を二間に仕切った座敷=寝室

今もそのままの体育館兼講堂。壁の本棚には読書家のK君と兄上の蔵書がビッシリ。ここからお気に入りの一冊を手にして校庭の木陰でノンビリ・マッタリ過ごすのもお勧めとか。

岐阜の長良川河岸から見上げた岐阜城

岐阜城から見下ろした長良川

江戸時代の商家の家並みが続く長良川温泉・川原町

今がピークの長良川鵜飼

小雨の中、早朝の鵜舟

801年開山の天台宗の古刹・両界山横蔵寺

横蔵寺山門への石畳の階段

西国三十三所の最後=満願、798年創建の天台宗・谷汲山華厳寺

大垣は松尾芭蕉終焉の地でもある。「旅に病んで夢は枯野を駆け廻る」

帰りの樽見鉄道の車窓に突然現れた焼き物の里