コロナ禍で、集中力と根気が要る油彩画はずっと手付かずでしたが、3度目のワクチンから2週間、心機一転今週から再開しました。
P20号(727X530mm)のキャンバスに、木炭で下絵を描き、溶き油で定着して、基調色を下塗りし、濃淡を施すまで、丸5日。今日は、初夏を思わせる強い陽射しに晒して、一日乾かします。(水彩ではないので水分の蒸発ではなく、絵の具の溶き油が酸素を吸って固まるのを、太陽光と熱が促進するのをひたすら待ちます。)
仕上がりのイメージは出来ているのですが、何せ2年振りなので、X.ラングレの技法書を手元に、初心に帰って一筆ずつ慎重に進めています。ラングレいわく、「油彩画は『時』のまとまり」(unité du temps)。この先も、乾いたら塗り、乾いたら塗りを繰り返して、コロナが収束する頃の完成を目指します。
1日目、木炭によるエスキース(下描き)
それを、溶き油で定着
1日置いて3日目、基調色を下塗り
更に1日置いて5日目、濃淡着け
6日目、陽射しに晒して乾かす、まだまだ道半ば