くせじゅ文庫

久世樹(Que sais-je?)の画文集です。

『柚子たちのヒソヒソ話し』

2020-12-26 13:48:00 | 作品

 今年最後の自主例会は、2月以来の室内写生で、持ち寄った季節の果実やクラシックカメラなどを思い思いに描きました。


 私の一枚は、誰かの顔を思わせる獅子柚子(鬼柚子とも)と花柚子(一寸柚子)とハヤトウリとイガグリのヒソヒソ話し。


 定員40人の会議室に16人、全員マスクにアルコール消毒、恒例のランチトークも今日は無しで、早々に解散しました。


 年明けの2月には、例年秋の作品展を遅れて開催する予定です。来年も、一人の感染者も出さずに、元気でスケッチを楽しみたいと願っています。


『暮れゆく岬』

2020-12-20 15:26:28 | 日記
 今日の散歩スケッチは、湘南の西の外れの真鶴岬。

 海岸沿いの国道は、都内の感染者が連日200人超えで戦々恐々としていたゴールデンウィークには「今は神奈川に来ないで!」の警告表示が光っていたのに、1,000人に迫る師走の今日は海水浴シーズン並みの渋滞でした。


大観山散歩スケッチ

2020-12-18 17:38:43 | 作品
今日の散歩スケッチは、箱根外輪山の大観山。

 上越のドカ雪が心配ですが、富士山の雪も今年は変です。いつもの冬ならすっぽり綿帽子を被っているはずなのに、東南麓に人工スキー場のような雪原があるだけ!?

 相模湾へ下る途中、年に何度出会えるかの絶景に、思わずもう一枚。普段は初島、大島がせいぜいなのに、今日は利島、新島、神津島までくっきり見渡せました。

 "sur le motif"(戸外制作)、元気なうちは、朝起きて晴れていたら、これからもできるだけ散歩スケッチに出掛けようと思います。
大観山から斑雪の富嶽。左手にはしっかり雪を被った八ヶ岳。

左から大島、初島、利島、新島、神津島。右手前は伊豆半島から箱根外輪山。

『木の葉髪』

2020-12-17 15:59:15 | 作品
今日の一枚は『木の葉髪(このはがみ)』

 夏の紫外線で傷んだ髪の毛が晩秋から初冬にかけて抜け落ちるのを、木の葉の落ちるのに引き寄せた、冬の季語。西日を浴びて最後の輝きを放つ欅を描いていて、ふと浮かびました。

木の葉髪ふるさと遠く住む身かな 【村山故郷】

一木の強く立ちゐて木の葉髪 【阿波野青畝】

そのむかし恋の髪いま木の葉髪 【鈴木真砂女】

木の葉髪近場で独り老いの趣味【久世樹】