ロシアの思い出

などと書くと、まるでロシアに行ったことがあるかのようだが。

北海道のカニ漁船が、銃撃されだ捕された。
そのニュースを聞いていたら、拘留されている3人の漁師は以前話題になった「ムネオハウス」に収容されているらしい。
その「友好の家」で出されるメニューが紹介されていて、その中に「ピロシキ」があった。
夫婦そろって
「ピロシキやて！さすがロシアやなぁ。パルナスや。」
と思わずパルナス製菓のCMソングを口ずさんでしまった。

ピロシキといえば、パルナス、という公式は昭和時代関西に育ったものにはファイト！といば一発！という公式にも通じるものである。
哀調を帯びた男性コーラスで
♪パルナス、パルナス、パルナース♪
と歌い上げるのである。
東西冷戦の時代であったし、子供心にロシア（その当時はソ連）は極度に寒くて、共産国で自由がなくて、KGBが暗躍し、食べるものといえばピロシキのように一品で全ての栄養を摂取するような合理的なものしかなくて、歌といえば短調の暗い歌しかない、と、とにかくメッチャ暗いイメージの国だった。
おやつのメーカーでさえ、そんな暗い歌を流すのだから、ソ連の人たちには楽しいことは
ないのかもしれない、と思えたほどである。
不二家のペコちゃんのカラフルで、明るいお気楽なイメージのCMとはえらい違いである。
CMはやはりイメージのもの。
そんな暗いピロシキを食べるくらいなら、揚げあんぱんやカレーパンの方がよっぽどいいや、と思っていた子ども時代。
共産主義が大嫌いな夫は
「ほんま、日本を占領したのが中国やロシアでなくてよかったわ。オレ、あんな国の中では生きられへんわ。」と言っていた。
「ロシアの女の子はキレイやけどな。」という一言は忘れずに。

パルナス、って今もあるのかしらん。。。