わんこも木陰を喜ぶ

うんざりする熱波が続いている。
何かを縫いたいな、とは思うもののうつむいてすることの多いソーイングをクーラーのない部屋でするのはうんざりするので、手を出しかねている。
こんなときにお手軽に楽しめるのは、消しゴム彫り。
場所もとらずに、どこでも手軽に楽しめる。
テロ対策で、目薬まで捨てさせられた飛行機と違い、このお盆に乗ったフェリーでは刃物をおもむろに取り出して消しゴム彫りを楽しんだ。

いくつ彫っても、なかなか上手くならないのは生物。
表情があるからだ。
静物は、見る人の感覚で捉えられるからいいのだけれど、生き物はそれ自体の感情が表情に表れていて、それをスタンプに落とし込むというのは本当に難しい。
シワ一本がちょっと入らないだけで、表情が変わってしまう。
Ｃ＆Ｓさんのらぶ郎くんの、木陰に入って嬉しそうに笑う表情を彫ってみたけれど、あんまり似てないな・・・。
最初に試し彫りしたのは、漫画「少年アシベ」に出てくるわんわん軒のおやじみたいな顔になってしまった。
どうにか彫りあがったものは、夫に言わせれば「ラブラドールというよりは、土佐犬やな」
生物が上手くほれるようになれば、この趣味も本物になるかもしれない。