夏の終わりのつぶやき

ごきげんよう,ってごきげんはよくないんだけども・・

雨音にセミの鳴き声がかき消されることが多かった今年の夏。
私の夏も、忙殺され、駆け足で終わろうとしている。

二日に一度の姑詣でも、生活のリズムの一部になろうとしつつあるが、心のリズムにはなりにくい。
お互い機械じゃないので、四季があるように晴れの日もあれば、雨の日もある。

半年になる姑の施設暮らし
なれてきたかな～、と思えばなんの、なんの。
毎日、毎日、あれやこれやの不満探し。
訴えるところがないから、私が聞くしかないんだけれど、毎回のことになると、こっちもだんだん嫌になってきて、
もう、行くのをやめてしまおうかな、と意地悪な気持ちになってしまう。
そして、そんな自分の意地悪な気持ちにも気分がめいってしまい・・
介護うつになるひとの気持ちが少しわかるような気がしたりする。

私も自分で溜め込んで、自分の中で消化できないから、友だちに
「ちょっと聞いてよ！」と聞いてもらったりしている。
そういう意味では、そんな術をもたない姑はかわいそうなのかもしれないんだけれど。
女の私は、そうやって自分の毒やら澱を吐き出すことでどうにかしのげているが、一人息子である夫はそれができないから
家族である私が分担するしかないのかなぁ、とも思う。

どうすることが、それぞれの幸せを感じられるのか、
誰もが１００％満足のいく答えなど見つけるのは不可能なことなんだと思う。
皆が少しずつ、どこか我慢したり譲り合ったりでやっていくしかないんだろうな。
そんなことをぼんやり考えながらやり過ごす今年の夏。

夏の疲れは、身体よりも心にどんよりたまってきている。

すこーし秋が感じられるようになってきた今夜あたりから、
友だちが言っていたように、フィクションの世界に移動して、言葉のやさしさに包まれてみようかな・・・