ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

永遠の笑顔

2007-03-03 | 砂時計
女の子のいない我が家なので、おひなさまを飾ることはない。
それでも、私の乙女心が若干うごめくので、何年か前に組み木細工のおひなさまを買った。
とても小さく、やさしい色合いの、ほんわかしたおひなさま。
だが、引越しの時にどこかに仕舞い込んだまま行方不明になっている。

ミシン部屋のジャンクな棚に、年中鎮座ましますペコちゃんとポコちゃん雛が、今年も顔を出す。
彼らにとって、去年おきた会社の不祥事は、トレードマークの笑顔をも曇らせてしまいそうだ。

私が小学生の頃の、特別なケーキといえば不二家のイチゴショートが定番だった。
現在のように、どこのスーパーにも脂肪率の違う生クリームが並ぶ時代ではない。
各家庭にオーブンがあったわけでもない。
街のお菓子やさんのショーケースには、バタークリームがベットリ塗られたケーキが並んでいた。
そんな時代、不二家で売られている生クリームのケーキはこどもたちのあこがれだった。
やさしいベビーピンクのストライプの包装紙も、夢を包んでいるようで心が弾んだ。
小学生の頃、お気に入りだった「こどものバッハ」というピアノの楽譜を不二家の包装紙でカバーしていた。
中も、外もお気に入りだったのだ。

ユーミンの「やさしさに包まれたなら」という唄を知ったのも不二家のキャンディーのコマーシャルが最初。

お菓子やさんは、どんな時代もこどもたちの夢や、楽しみを売るところ。
どうか、ペコちゃんの笑顔が絶えることがありませんように。

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