それでいいのか

国会議員が強制わいせつ、都立病院の心臓外科部長が準強制わいせつで逮捕された。
愛知では、母子家庭の女子中学生に強制わいせつ行為を行った男が逮捕された。
まったく、身の毛もよだつような事件が頻発している。
なかでも、一番恐い、と思ったのは愛知の事件。
住民基本台帳を閲覧し、母子家庭に狙いを定めて、犯行に及んだ模様。
こんなに、個人情報保護について声高に言われているのに、いまだ誰もが簡単に閲覧できる。

そういえば、今日、会社でもこんなことがあった。
私の勤める会社は、広告に関する仕事をしているが、広告の内容によっては取り扱えないものが社内規定であったりする。
会社にかかってきた電話で、私立の学童保育施設の案内の広告を申し込みたい、という。
保育園などは、無認可保育園は勿論、我が社の規定では取り扱えないので、学童保育の場合も規定にひっかかりムリかもしれない、と本社に問い合わせる。
本社では「学童保育」という言葉すら理解していない男性社員が多くて、まずは、あきれる。
結論、社内規定に「学童保育」に関する項目は無い、ということで取り扱いはOK.
しかし、念には念を入れて、ということで市役所に問い合わせてみる。
色々な課をたらいまわしにされた挙句、やっと母子福祉課とかいう課でようやく話ができることになる。
どうも、学童保育をする施設というものを立ち上げるのに、なんら認可制度みたいなものは存在せず、誰でも思い立てば、早い話自宅でもどこでもできるらしい。
それって、どうなの？
と思ってしまった私。これほど、子どもたちをめぐる安全性について論議されているのに、無防備な状態で子どもがやってくる学童保育をする場所が、まったくの無認可で成り立ってしまうなんて。
もし、少女へのわいせつ目的に開設するものがいたりしたらどうなんだろう？
皆が皆、子どもの世話をできる状況にある親ばかりではない。
ひとりで置いておくのは心配だから、と学童保育に託す親がほとんどであろう。
そんな親の弱みに付け込むような、犯罪の温床になりうる可能性のある場所の監視をしなくてもいいのか。

やっぱりお役所は甘い。
旧態依然で安穏と仕事をしている間に、犯罪の魔手はあらゆるところに伸びて行っている。
どんどん、整備するところはさっさと整備して市民が安全に暮らせる街づくりを目指してほしい、と切に願う。