公の場への登場を拒んでいた二人が、今日初めてでてきた。
強度偽装事件の当事者二人である。
最大の注目を集めた建築士は、
「生活のためにやむをえなかった。」と述べた。
生活のため。
彼に子どもがいるのかどうかは知らないが、自分のために悪事を働いてしまった、と言われた家族もつらいだろうな、と思ってしまった。
また、もし子どもがそういう父親の姿を見ていたとしたら、どんな風に感じたのだろうか、とも。
昨日、会社でちょっとした事件がおきた。
我が社は、業務委託で仕事をお願いしているのだが、その委託契約をしている人が、委託された仕事の商品を、こともあろうにゴミの日に廃棄していることが発覚したのだ。
捨てられた場所の近所の人からの通報で、引き取りに行き、内容をチェックすると浮かび上がった人物は、ただ一人。
社内の誰もが、
「えっ?!あの人が???」と叫んでしまうようなひとだった。
化粧っけもなく、髪を振り乱して一生懸命に子育てをしている20歳すぎの若いお母さん。
どうみても真面目そうで、誠実そうで、素直そうで、そんないい加減な仕事をするような人には絶対見えない。
事実確認をするために、会社へ来てもらい、内容確認をすることになった。
冷たい風が吹きすさぶ中、子どもを自転車の後ろに乗せて彼女は現れた。
事の次第を伝えると、
「うーん。。私が捨てたのはこれだけですね。」とさらっと言う。
これだけ、と彼女が言ったのは捨てられていたものの4分の1。
その4分の1にしても、ありえない量であるのだが。
でも、一緒に捨てられていたのですよ、とスタッフが問い詰めると
「さあ。誰か別の人が捨てたんじゃないんですか?」
と、これまた顔色ひとつ変えることなく言ってのけた。
あまりにそれが自然なことなので、危うくその場にいた全員が
「じゃ、いったいほかの誰が捨てたんだろう?」と思わず考え込んだほど。
その捨てられていた商品は、明らかに彼女の捨てたものであり、最初から仕事をするつもりではない状態で捨てられていた。つまり、会社から届いたままの状態で捨てられていたのだ。その状態が、どうも秋ぐらいから続いていたらしい。
とりあえず、本人が認めないし、上司も本人からの辞職願いを待ちたい、ということでその場は終わった。
だが、大人たちの会話を横で子どもが聞いていた。
あの若い母親は、自分の嘘を子どもに聞かせていたことに、まったく良心の呵責がないのだろうか。子どもが、ついてはならないような嘘をついたときに、彼女はその子を叱ることができるのだろうか。
今回のこのひとのとった行動は、一歩間違えば会社の信用問題にまでなってしまう大問題である。そうなってから、彼女は自分のしたことの大きさに驚くのだろうか。
今回の強度偽装事件のように。
*やみ鍋企画vol.6開催しています。
興味のある方は、ブックマークのやみ鍋企画から飛んでください。
強度偽装事件の当事者二人である。
最大の注目を集めた建築士は、
「生活のためにやむをえなかった。」と述べた。
生活のため。
彼に子どもがいるのかどうかは知らないが、自分のために悪事を働いてしまった、と言われた家族もつらいだろうな、と思ってしまった。
また、もし子どもがそういう父親の姿を見ていたとしたら、どんな風に感じたのだろうか、とも。
昨日、会社でちょっとした事件がおきた。
我が社は、業務委託で仕事をお願いしているのだが、その委託契約をしている人が、委託された仕事の商品を、こともあろうにゴミの日に廃棄していることが発覚したのだ。
捨てられた場所の近所の人からの通報で、引き取りに行き、内容をチェックすると浮かび上がった人物は、ただ一人。
社内の誰もが、
「えっ?!あの人が???」と叫んでしまうようなひとだった。
化粧っけもなく、髪を振り乱して一生懸命に子育てをしている20歳すぎの若いお母さん。
どうみても真面目そうで、誠実そうで、素直そうで、そんないい加減な仕事をするような人には絶対見えない。
事実確認をするために、会社へ来てもらい、内容確認をすることになった。
冷たい風が吹きすさぶ中、子どもを自転車の後ろに乗せて彼女は現れた。
事の次第を伝えると、
「うーん。。私が捨てたのはこれだけですね。」とさらっと言う。
これだけ、と彼女が言ったのは捨てられていたものの4分の1。
その4分の1にしても、ありえない量であるのだが。
でも、一緒に捨てられていたのですよ、とスタッフが問い詰めると
「さあ。誰か別の人が捨てたんじゃないんですか?」
と、これまた顔色ひとつ変えることなく言ってのけた。
あまりにそれが自然なことなので、危うくその場にいた全員が
「じゃ、いったいほかの誰が捨てたんだろう?」と思わず考え込んだほど。
その捨てられていた商品は、明らかに彼女の捨てたものであり、最初から仕事をするつもりではない状態で捨てられていた。つまり、会社から届いたままの状態で捨てられていたのだ。その状態が、どうも秋ぐらいから続いていたらしい。
とりあえず、本人が認めないし、上司も本人からの辞職願いを待ちたい、ということでその場は終わった。
だが、大人たちの会話を横で子どもが聞いていた。
あの若い母親は、自分の嘘を子どもに聞かせていたことに、まったく良心の呵責がないのだろうか。子どもが、ついてはならないような嘘をついたときに、彼女はその子を叱ることができるのだろうか。
今回のこのひとのとった行動は、一歩間違えば会社の信用問題にまでなってしまう大問題である。そうなってから、彼女は自分のしたことの大きさに驚くのだろうか。
今回の強度偽装事件のように。
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モラルとかプライド(正当な)とか正義とかいう言葉を知らずに成長した大人が、更に子供を育てている。
これから日本はどうなってしまうのでしょうね。
私も日々若いお母さんとの価値観のギャップを感じています。
今日も、社内でそのひとのことを話し合ったのですが、本人には悪いことをした、という認識がまったくなくて、たぶんこれからもしそうな気がします。つまり、ひょっとするとすっごく馬鹿なんだろうか?という結論に達したのです。賢ければ、こざかしく自分が捨てたとはわからないようにカモフラージュするというのです。それをせずにあっけらかんと捨てる、っていうのは馬鹿だとしか思えない、と。
でもアプリコットさんのおっしゃるように、モラルの激しい低下があることは否めないと思います。
こどもと大人の垣根がだんだんと低くなり、子どもが大人と同等だと勘違いしている。それをぴしっとたしなめるものもいなくなり、そんなことを言うとウザイ、とかダサイとか煙たがる。それなら勝手にすれば、と放任され余計にモラルが低下する、という悪循環に陥っていくように思いますね。我が家もえらそうに言えない、友達家族ですが子どもに善悪の判断、責任感など社会人として生きていくために不可欠なものは、きっちりとたたきこまなければ、と思っています。
アプリコットさんも、この際、若いお母さん方のご意見番となってびしびしやっちゃうってのはどうでしょう?(笑)