警察官であろうが誰であろうがお構いなしな夫が、またやってくれた。
彼が自転車で街を走っていたときのこと。
自転車と歩行者が入り乱れる商店街の信号を、おばあさんが手押し車を押しながらわたろうとしていた。
前にはケイタイを片手に、横に一杯広がって自転車に乗る高校生たち。
おばあちゃんは、その高校生たちが道をふさいでいるので渡れない。
そこで、夫がひとこと。
「おい、こら!」と声をかけた。
気付かなかったのか、無視したまま行こうとする。
そこで、夫が自転車でコンコンとぶつけて
「こら、お前や!」とおっかぶせて言った。
すると、声をかけられた高校生は鬱陶しそうな顔をして睨み返した。
そんなことは慣れっこである夫は平然と
「お前ら、どかんか!(どかないか)お前らが邪魔になっておばあちゃんが渡られへんやないか!」と注意した。
すると、連れ立っていたほかの二人もじろっとにらんだ。
すると夫も
「なんか、文句あるんかっ!」と怒鳴りにらみ返した。
そばにいたサラリーマンのおじさんが、びくっとなって振り返ったらしい。
怒鳴られて、周りからも見られてバツが悪くなったのか、しぶしぶ道をあけはじめた高校生たち。
「はい、おばあちゃん、通りや。」とおばあちゃんを通す夫。
おばあちゃんは、申し訳なさそうに
「ああ、どうもすみませんねぇ。ありがとうございます。」
と、夫に向かってお礼を言いながら渡るおばあちゃん。
そこですかさず夫。
「あ、お礼はこの子らに言うたって(言ってやって)。どいてくれたのはこの子らやから。」
それを受けて、高校生にお礼を言うおばあちゃん。
言われた高校生たちも、急におとなしくなって
「あ、いえ・・。すみません。」
と答えた。
夫
「な、ええことしたら気分がええやろ?
周りに気を配らなあかんで。自分の身内の顔色だけ気を遣うような、気の利かん田舎者になったらあかんぞ。
ほな、気つけて遊びに行きや。」
と見送られ
「はぁ。」と軽く会釈して立ち去った高校生たち。
話を聞いて、情景が浮かんだ私。
まぁ、オチがあったので高校生たちも気分の悪いまま立ち去らずにすんだからよかったのだけども。
私は、こうしたほうが正しいことだ、とわかっていてもなかなか実行に移せなかったりする。
特に他人が絡む場合。
それが学生であっても、大人であっても、たぶん正しいことを言った自分の方が不快な思いをさせられることのほうが多いから。
いやーな気分にさせられるくらいなら、自分が我慢して済まそう、とか見て見ぬふりしてしまおう、となってしまう。
以前、知り合いのママ友で、すっごい強烈マダムがいた。
常にフルメイクの巻き髪、レリアンのスーツにパンプス、ブランドバッグ姿でスーパーにもお買い物に出かけるひと。
一人息子の教育にたいそう熱心で、テストの前にはママ友のネットワークを駆使して過去問を集めて息子に解かせるようなひとだった。
発する言葉も強くて、ズケズケ物を言う私でも引いてしまうようなタイプ。
でも、そのひとは夜にコンビニにたむろして喫煙する高校生たちにも、びしっと言い聞かせたそうである。
その人曰く
「ああいう不良と呼ばれる子ども達もね、きちんとした大人がびしっと叱れば素直に言うことを聞くものなのよ。」
うーん・・わかるんだけど。
やっぱり私には無理かも。。
言えるタイプ、言えないタイプ、ってあると思うんだよね。きっと。
「自分」っていう強烈なパワーを出していないと叱るっていうのはなかなか難しいかな。
彼が自転車で街を走っていたときのこと。
自転車と歩行者が入り乱れる商店街の信号を、おばあさんが手押し車を押しながらわたろうとしていた。
前にはケイタイを片手に、横に一杯広がって自転車に乗る高校生たち。
おばあちゃんは、その高校生たちが道をふさいでいるので渡れない。
そこで、夫がひとこと。
「おい、こら!」と声をかけた。
気付かなかったのか、無視したまま行こうとする。
そこで、夫が自転車でコンコンとぶつけて
「こら、お前や!」とおっかぶせて言った。
すると、声をかけられた高校生は鬱陶しそうな顔をして睨み返した。
そんなことは慣れっこである夫は平然と
「お前ら、どかんか!(どかないか)お前らが邪魔になっておばあちゃんが渡られへんやないか!」と注意した。
すると、連れ立っていたほかの二人もじろっとにらんだ。
すると夫も
「なんか、文句あるんかっ!」と怒鳴りにらみ返した。
そばにいたサラリーマンのおじさんが、びくっとなって振り返ったらしい。
怒鳴られて、周りからも見られてバツが悪くなったのか、しぶしぶ道をあけはじめた高校生たち。
「はい、おばあちゃん、通りや。」とおばあちゃんを通す夫。
おばあちゃんは、申し訳なさそうに
「ああ、どうもすみませんねぇ。ありがとうございます。」
と、夫に向かってお礼を言いながら渡るおばあちゃん。
そこですかさず夫。
「あ、お礼はこの子らに言うたって(言ってやって)。どいてくれたのはこの子らやから。」
それを受けて、高校生にお礼を言うおばあちゃん。
言われた高校生たちも、急におとなしくなって
「あ、いえ・・。すみません。」
と答えた。
夫
「な、ええことしたら気分がええやろ?
周りに気を配らなあかんで。自分の身内の顔色だけ気を遣うような、気の利かん田舎者になったらあかんぞ。
ほな、気つけて遊びに行きや。」
と見送られ
「はぁ。」と軽く会釈して立ち去った高校生たち。
話を聞いて、情景が浮かんだ私。
まぁ、オチがあったので高校生たちも気分の悪いまま立ち去らずにすんだからよかったのだけども。
私は、こうしたほうが正しいことだ、とわかっていてもなかなか実行に移せなかったりする。
特に他人が絡む場合。
それが学生であっても、大人であっても、たぶん正しいことを言った自分の方が不快な思いをさせられることのほうが多いから。
いやーな気分にさせられるくらいなら、自分が我慢して済まそう、とか見て見ぬふりしてしまおう、となってしまう。
以前、知り合いのママ友で、すっごい強烈マダムがいた。
常にフルメイクの巻き髪、レリアンのスーツにパンプス、ブランドバッグ姿でスーパーにもお買い物に出かけるひと。
一人息子の教育にたいそう熱心で、テストの前にはママ友のネットワークを駆使して過去問を集めて息子に解かせるようなひとだった。
発する言葉も強くて、ズケズケ物を言う私でも引いてしまうようなタイプ。
でも、そのひとは夜にコンビニにたむろして喫煙する高校生たちにも、びしっと言い聞かせたそうである。
その人曰く
「ああいう不良と呼ばれる子ども達もね、きちんとした大人がびしっと叱れば素直に言うことを聞くものなのよ。」
うーん・・わかるんだけど。
やっぱり私には無理かも。。
言えるタイプ、言えないタイプ、ってあると思うんだよね。きっと。
「自分」っていう強烈なパワーを出していないと叱るっていうのはなかなか難しいかな。
かっこいいなあと思います。
オチもあって。好きだなあ!
こういう大人、すごく減ったと思います。
私も言うときもあるけど、
子供連れてたら絶対言わなくなってしまいました・・・。
以前阪急電車に乗っていたとき、
女子高生がお菓子を食べ散らかしたまんま、
電車を降りようとしてね。
「えぇっ!?」と思った瞬間、
隣のおじいちゃんが「ゴミ箱に捨てなさい」と注意したのです。
そしたらすんごい顔しておじいちゃんに暴言を浴びせてきて。
もうもうビックリ。
周りの目もあってか、なぜか怒りながらゴミ持って行ったけど、
なんだか注意した方が嫌な思いをしたような残念な雰囲気になりました。
なんかね、電車乗ってたらビックリするような学生を見かけます。
CITROENさんの旦那さまみたいに、
かっこいい大人になりたいです~。
自分の子供に対する叱り方もヘタクソなんですが・笑。
本当に貴重だと思います。旦那さまみたいな大人が増えるといいなあ・・・。と他人事ではいけないんですけど。
本当にカッコイイ です。
高校生を叱るだけでなく、
お礼はこの子らに言うたって とか
気つけて遊びに行きや とか
ココロ グッと
捉まれちゃいますよね。
きっとその高校生達にとっても語り草の出来事になるんじゃないでしょうか。。
常々言ってることをイザという時に実行できるかで真の姿がわかるんでしょうね。
自分も相方もいい年になってきて、果たして周りから敬意をもたれる大人になってるのか と思わず自問してしまいました。
さすが○○様 スカッとしました。
「えっ、あたりまえやん」って声が聞こえるわ!!
うちの旦那もどりちらかと言うと注意する方みたい。
息子の友達が靴のかかとを踏んで来た時いきなり注意したみたい。
その後、「注意しても良かったよな・・・」
と言うところが、○○様と違うところね。
高校生達を、いや~な気分にさせずに行かせるところがやっぱり偉いね。
今度から、気遣いができる高校生になっている・・・・事を祈りますわ!!
ご主人は躊躇無くそれが出来て素敵だなと思います。
何より「お礼を高校生に…」というコメント。
注意は出来ても叱るだけでその後に繋がらない場合が殆どですよね。
ご主人に注意された高校生達はただ注意されただけでなく、何故そうしなければならないかまで理解できたのではないでしょうか。
時々TVで見る、街で青少年に声をかけて回るおじさん?を思い出してしまいました。
見た目はイカツイ感じじゃないので、相手も一瞬はなめてかかるようで、そのあとの豹変したドスの効いた声で脅すように切り返すので、余計にびっくりするみたいです。
その女子高生たち、すごいですね。
夫もよく言ってますが、
「今時は男の子のほうがおとなしい。悪ぶっていても注意したら素直にあやまりよる。
女の子のほうが柄が悪いし、質が悪い。」って。
柄が悪い、ってアンタに言われたくはないやろう、って私はつっこむんですが(笑)
私も、自分の子どもにすら叱るのはヘタっぴです。でも、夫も息子には結構感情むき出しで怒ったりするんですよ
ずばっと言っても、そう恨まれることが少ないのは、姑から受け継いだものなのかなぁ、という気がします。
姑は女性である分、もっとソフトに言うのですけどね。
こういうのってある意味才能なのかなぁ・・
私はたぶん、いくつになっても無理だと思います。
どうなんでしょうね、言われた高校生達。
まぁ、おとなしい部類の男子高校生だったので意外に素直だったのかもしれませんが。
これが、札付きの筋金入りの不良高校生だったなら・・と思うとゾッとするんですよ。
小心者の私なんかは。
おっしゃるとおり、こういうときにこそ真の姿が見えるのかもしれません。
自分より明らかに弱者、とわかるものにしか注意できない私は遠吠えのスピッツみたいなもんですね。
気弱に同意を求めるところがぼんぼんぽいわ。
夫は、ほんまに一人っ子の一人息子か?
ってよく聞かれるらしいわ。
就職の面接の時にも確認されたみたいよ。
全然、その雰囲気ないやろ?
そうそう、その高校生達が自分たちの行動に注意を払ってくれるようになれば、この一件は価値のあることになるんだけどね。
正直、ひるむし、次に浴びせかけられる暴言にへこみます・・
夫はそういうことがまったくへっちゃらなひとなんですよ。
ある意味、唯我独尊、地軸状態でしょうか・・
「夜回り先生」と根本的に違うのは、自分の目についた自分の規範のなかで許されない行動をとる人間に対してだけかみつくわけで。
使命感に燃えて、とかっていう高尚なものではないってことです。
ま、職業柄ああいう年代のこどもたちの扱いに慣れているからかもしれませんが。