ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

都会はたいへん

2007-01-20 | 砂時計
入試に臨んでいるであろう友人のこどもたちの何人かが頭に浮かぶ。
来年は我が家も、やきもきとすることになるだろう。

受験といえば、去年の忘年会での話を思い出す。
社内一仕事をしない、仕事が出来ない男と評されるK氏。
知らない人は誰もいない超難関有名私立大学の出身である。
たまたま忘年会の席で隣り合わせになったので仕事のこと、家族のこと、趣味のことなど色々と喋った。
そんななかで私が彼に尋ねた。
「Kさんは、なんであの大学を志望したの?」と。
すると彼は
「だってさー。東京で国立ってったらすんげぇとこしかないじゃん。それができないなら周りの国立へ行くしかないしさ。それならあんまり国立へ行く意味ないし。そうなると自然と私立にするしかないしさ。私立は私立で山ほどありすぎて、どうせ行くならいいとこいっとかなきゃ損じゃん。だから、あそこになったワケよ。」
と、こともなく言うが誰もがうらやむ大学である。
しかし、言われてみればそうかもしれない。
地方に住むものは、地元周辺の国立大学のみならず、都会の国立大学も視野にいれることは可能だが、東京に住んでいれば地元の国立といえば、超難関大学しかない。
都落ちして地方の国立に行くか、家から通うなら私立を選択するしかないだろう。
そういう意味で、地方に住むもののほうが選択肢が多い分楽な気もする。
仕送りは大変だろうが、選択の余地が多いというのは得なことなのかも。

で、K氏に
「あの大学をでて、良かったと思ってる?」と尋ねると
「そりゃそうだよー。あそこへ行ってたからこの会社の親会社のバイトに入れて、この会社に就職できたんだから。でなきゃ、オレなんて他の会社なら今頃とっくにリストラされてるよ。だから、感謝してるよ、大学には。」
あはは、わかってんなら十分だけど。
大都会は大都会で、都会ならではの苦労があるんだと知った一件。

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