関西の名門大学出身がご自慢で、噂好きで、助平で、世話好きである。
会社の女の子達からは、「大阪のおばちゃん」と呼ばれている。(大阪のおばちゃんが聞いたら怒るだろう)
そんな彼の今の最大の関心は、目に入れても痛くない「孫」である。
私たちの部署に来るたび、孫の話をめいっぱいして帰る。
今日も、写真を持ってやってきては、週末に過ごした孫の話をたっぷりとしてかえった。
要は、息子夫婦にベビーシッターを押しつけられて、寒い中、飛行機が飛び立つのを見せに航空公園に寒空の下立っていた、そのせいで熱っぽいという愚痴。
当然、その矛先は、孫のママであるお嫁さん。
息子さんの結婚相手に決まったとき、それはもう、自慢たらたらに語って聞かせたお嫁さんである。
家柄も良く、才媛でありながらめっぽう美人。おまけにそつない応対で、気だても良い。と、非の打ち所がないように見えたお嫁さんだったのだが。
お孫さんが生まれてから、その旗色は微妙に変わってきた。
産後、実家に滞在する期間が長すぎる、なにかあればすぐ実家に帰るのに、夫の実家にはほとんど寄りつかない、などなど、ちらちらとお嫁さんに対しての不満が見え隠れし始めた。
そして、今回のベビーシッターである。
本当は、お嫁さんが友だちとショッピングに行くので、息子さんに預ける約束になっていたのが事の発端で、たまたま遊びに行ったお舅さん夫婦に息子さんが預けてしまったのだ。
息子さんは、お父さん達が来てくれるので、さっさと自分の遊びの約束を入れたとか。
だが、やっぱり、その矛先はお嫁さんに向かう。
そんな社長の愚痴を聞いていて、私は自分の過去の失敗に立ち返った。
私も、息子が2つくらいのこと、どうしても見たい美術展があり、おじいちゃんたちにこどもを託して行ったことがある。
ちょうど、今ぐらいの寒い日のことだった。
その頃は、専業主婦で、来る日も来る日も息子と二人向き合う日々。
煮詰まりそうになりながらも、かろうじてやり過ごしていた頃でもある。
しっかり歩き出して、トイレもちゃんとできる状況になっていた。
片言でしゃべる息子は可愛い盛り。
その頃、息子が大好きだった遊園地に連れて行ってもらう約束をじぃじと取り付けた。
コレ幸いと、私は自分の時間を持ってしまったのだ。
舅と姑は、てっきり私も同行するものと思っていたようで、遊園地の前で
「じゃ、すみません、お願いします」と別れたときには、「え?!」っという表情だった。
何時間か経ち、息子をお迎えに行くと、なんか舅の表情が硬い。
どうも、むっとしている感じ。
そんな舅の気持ちをくみ取った姑が、私との間を取りなすように、息子のことをあれこれ報告してくれた。
ああ、母親が小さい子どもを親に預けて行くことは、してはいけなかったんだ。
と、私はそのときに反省した。
だが、あのときの私は、自分の時間が欲しかった。
そして、孫にメロメロな舅たちを利用しようと考えたのかもしれない。
きっと、じぃじも喜ぶに違いない、という自分勝手な理屈で。
だが、今回の社長の話を聞いていて思う。
ママの言い分と、じぃじたちの言い分は交わることの難しい線なのだと。
ま、それも持って行き方に寄るのかも知れないけれど・・・。
会社の女の子達からは、「大阪のおばちゃん」と呼ばれている。(大阪のおばちゃんが聞いたら怒るだろう)
そんな彼の今の最大の関心は、目に入れても痛くない「孫」である。
私たちの部署に来るたび、孫の話をめいっぱいして帰る。
今日も、写真を持ってやってきては、週末に過ごした孫の話をたっぷりとしてかえった。
要は、息子夫婦にベビーシッターを押しつけられて、寒い中、飛行機が飛び立つのを見せに航空公園に寒空の下立っていた、そのせいで熱っぽいという愚痴。
当然、その矛先は、孫のママであるお嫁さん。
息子さんの結婚相手に決まったとき、それはもう、自慢たらたらに語って聞かせたお嫁さんである。
家柄も良く、才媛でありながらめっぽう美人。おまけにそつない応対で、気だても良い。と、非の打ち所がないように見えたお嫁さんだったのだが。
お孫さんが生まれてから、その旗色は微妙に変わってきた。
産後、実家に滞在する期間が長すぎる、なにかあればすぐ実家に帰るのに、夫の実家にはほとんど寄りつかない、などなど、ちらちらとお嫁さんに対しての不満が見え隠れし始めた。
そして、今回のベビーシッターである。
本当は、お嫁さんが友だちとショッピングに行くので、息子さんに預ける約束になっていたのが事の発端で、たまたま遊びに行ったお舅さん夫婦に息子さんが預けてしまったのだ。
息子さんは、お父さん達が来てくれるので、さっさと自分の遊びの約束を入れたとか。
だが、やっぱり、その矛先はお嫁さんに向かう。
そんな社長の愚痴を聞いていて、私は自分の過去の失敗に立ち返った。
私も、息子が2つくらいのこと、どうしても見たい美術展があり、おじいちゃんたちにこどもを託して行ったことがある。
ちょうど、今ぐらいの寒い日のことだった。
その頃は、専業主婦で、来る日も来る日も息子と二人向き合う日々。
煮詰まりそうになりながらも、かろうじてやり過ごしていた頃でもある。
しっかり歩き出して、トイレもちゃんとできる状況になっていた。
片言でしゃべる息子は可愛い盛り。
その頃、息子が大好きだった遊園地に連れて行ってもらう約束をじぃじと取り付けた。
コレ幸いと、私は自分の時間を持ってしまったのだ。
舅と姑は、てっきり私も同行するものと思っていたようで、遊園地の前で
「じゃ、すみません、お願いします」と別れたときには、「え?!」っという表情だった。
何時間か経ち、息子をお迎えに行くと、なんか舅の表情が硬い。
どうも、むっとしている感じ。
そんな舅の気持ちをくみ取った姑が、私との間を取りなすように、息子のことをあれこれ報告してくれた。
ああ、母親が小さい子どもを親に預けて行くことは、してはいけなかったんだ。
と、私はそのときに反省した。
だが、あのときの私は、自分の時間が欲しかった。
そして、孫にメロメロな舅たちを利用しようと考えたのかもしれない。
きっと、じぃじも喜ぶに違いない、という自分勝手な理屈で。
だが、今回の社長の話を聞いていて思う。
ママの言い分と、じぃじたちの言い分は交わることの難しい線なのだと。
ま、それも持って行き方に寄るのかも知れないけれど・・・。
預けたことないのよ。
だけど、
一度だけ、ダンナの実家に泊まった時、
もう子供達は寝るだけ、っていう状態にしてから
ダンナと映画をみにいったことがあるの。
赤ん坊の時は、「たまに預けたらいい」とか言っていたこともあったし、もう寝るだけなんだから手もかからんだろう、って思ったんだけど、
明らかに「なんだって母親が子供をおいてまで夜出かけたいんだ・・・」という空気だった。
しょっちゅう、いっつもおいていくのはどうかと思うけど、たまにねえ・・・いいじゃんねえ・・・
自分は将来、たまに行っておいで!って言えるババになりたいけど、案外わからんかしら?
可愛い孫と一緒なんだから、いいじゃん、っていうのは自分勝手な思いこみというか、甘えだったんだよね。
この社長も、可愛い孫と一緒にいることと、ベビーシッター代わりにされることとは別の話、みたいなフンイキだったよ。あと、こどもを置いて遊びに行きたいって思うか?みたいなフンイキも・・
そだね、私たちがばぁばになったら、自分の経験を顧みて、気持ちよくベビーシッターを引き受けられるようになりたいよね!(ま、ヨメにもよるが・爆)