2011年3月11日の東日本大震災の直接的な影響を受け、日常の生活が崩壊した人々がたくさん居られます。
同じ高校生として、大好きなソフトボールに没頭していた仲間も、生活の拠点を変えざるを得ないことになりました。
これまでも、たくさんの関わりをもたせていただいていた福島県立浪江高校。
当然、原発の影響で浪江町内への立ち入りは禁止され、サテライトという形で福島県内の他の高校を間借りして学習を行ってきたようです。
そんな浪江高校ソフトボール部が、2011年度いっぱいでの休部が決まったという知らせをもらったのは1月頃。
現実を受け入れることが出来ず、残念で残念で、悔しくて悔しくて、やり切れない気持ちがこぼれていきます。
3月14日、浪江高校ソフトボール部からお手紙が届きました。返信先がない、お返事を書くことが出来ない手紙です。
4月になって、新しい場所での活躍が始まっている旧浪江高校ソフトボール部員の活躍を祈り、頂いた手紙を紹介します。
拝啓
早春の候 皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。この一年間を振り返ると、今の私達があるのも皆様の温かいご支援があったからだと痛感しております。改めて浪江高校ソフトボール部として感謝の気持ちをお伝えしたく手紙を書かせて頂きました。
3月11日の大震災から、間もなく1年が経過しようとしています。今でも現実を受け止めきれていないところが正直な気持ちです。しかし、多くの方々がら支援と励ましを頂き、再びソフトボールを続けることができ、お陰で少しずつ前を向くことが出来るようになりました。その心遣いは、何物にもかえがたい支えになるもでした。
来年度、本校ソフト部は学校の事情で休部してしまいます。私達は悩みましたが、ソフトボールを続けたいという気持ちに素直に向き合い、全員転校を決めました。4月からは、2年3人はH高校へ、1年はT高校へそれぞれ進学し、新たな仲間と共にソフトボールを続けることになりました。今は、そのスタートに向け活動をさせて頂いています。
小林先生はじめ多くの関係者の方々、そして選手の皆さんには、震災以前からも沢山の経験をさせて頂きましたが、震災後も変わらぬ協力をくださり、そのお力添えに心から感謝しております。共に合宿をして頂いたり、大会に参加させていただいたり、いつも皆さんの明るさに励まされました。その際に頂いたTシャツは復興への絆を強く感じることができ、今も心の支えとなっております。
これから自分達はバラバラになってしまいますが、常に上を目指して夢を追いかけたいと思います。ソフトボールがあったから皆さんとも出会うことができ、ソフトボールがあったから立ち上がる事ができました。心温まる励ましを本当にありがとうございました。
【2011年5月、浪江高校との合同合宿より】
3月20日には、宮城県石巻好文館高校からもお手紙が届きました。また次回、紹介させて頂きます。
同じ高校生として、大好きなソフトボールに没頭していた仲間も、生活の拠点を変えざるを得ないことになりました。
これまでも、たくさんの関わりをもたせていただいていた福島県立浪江高校。
当然、原発の影響で浪江町内への立ち入りは禁止され、サテライトという形で福島県内の他の高校を間借りして学習を行ってきたようです。
そんな浪江高校ソフトボール部が、2011年度いっぱいでの休部が決まったという知らせをもらったのは1月頃。
現実を受け入れることが出来ず、残念で残念で、悔しくて悔しくて、やり切れない気持ちがこぼれていきます。
3月14日、浪江高校ソフトボール部からお手紙が届きました。返信先がない、お返事を書くことが出来ない手紙です。
4月になって、新しい場所での活躍が始まっている旧浪江高校ソフトボール部員の活躍を祈り、頂いた手紙を紹介します。
拝啓
早春の候 皆様におかれましては益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。この一年間を振り返ると、今の私達があるのも皆様の温かいご支援があったからだと痛感しております。改めて浪江高校ソフトボール部として感謝の気持ちをお伝えしたく手紙を書かせて頂きました。
3月11日の大震災から、間もなく1年が経過しようとしています。今でも現実を受け止めきれていないところが正直な気持ちです。しかし、多くの方々がら支援と励ましを頂き、再びソフトボールを続けることができ、お陰で少しずつ前を向くことが出来るようになりました。その心遣いは、何物にもかえがたい支えになるもでした。
来年度、本校ソフト部は学校の事情で休部してしまいます。私達は悩みましたが、ソフトボールを続けたいという気持ちに素直に向き合い、全員転校を決めました。4月からは、2年3人はH高校へ、1年はT高校へそれぞれ進学し、新たな仲間と共にソフトボールを続けることになりました。今は、そのスタートに向け活動をさせて頂いています。
小林先生はじめ多くの関係者の方々、そして選手の皆さんには、震災以前からも沢山の経験をさせて頂きましたが、震災後も変わらぬ協力をくださり、そのお力添えに心から感謝しております。共に合宿をして頂いたり、大会に参加させていただいたり、いつも皆さんの明るさに励まされました。その際に頂いたTシャツは復興への絆を強く感じることができ、今も心の支えとなっております。
これから自分達はバラバラになってしまいますが、常に上を目指して夢を追いかけたいと思います。ソフトボールがあったから皆さんとも出会うことができ、ソフトボールがあったから立ち上がる事ができました。心温まる励ましを本当にありがとうございました。
敬具
【2011年5月、浪江高校との合同合宿より】
3月20日には、宮城県石巻好文館高校からもお手紙が届きました。また次回、紹介させて頂きます。