先日の「チェンバーミュージックガーデン」のコンサートを思い出していたら、ヴィラ・ロボスの曲が聴きたくなりました。
私が今まで一番聴いてきたのは、この「プレリュード1番」です。もの悲しい主題のメロディが好き。
動画を探したら、ナルシソ・イエペスが10弦ギターでこの曲を弾いているのを見つけました。
やった!
10弦ギターはギターの構造上、ハーモニックスが12弦ギターより美しいそうですね。
今まで1回だけ素人の方が2曲演奏したのを聴いたことがあるけど、その時は弦の響き合いを実感できるような状況じゃなかった。
10弦ギターの生演奏をたくさん聴いてみたいよ~ ~ ~
ナルシソ・イエペスの10弦ギターで「プレリュード1番」聴いてみましょう。
【10弦ギターについて・ウィキペデイアから】
10絃ギター(じゅうげんギター)は、スペインのギタリストのナルシソ・イエペスが、スペインの著名なギター製作者ホセ・ラミレスの協力を得て開発したギターを指す。一般的なギター(6弦)に低音部の弦を4本追加したもので、演奏のためというよりも、倍音を均等にすることを目的として設計された。調弦は7弦を6弦の3度下のC、8弦をB♭、9弦をG♯、10弦をF♯とする。これはイエペス式と呼ばれるもので、現在ではリュート式、ロマンティック式などさまざまな調弦方法が考案されている。
6弦ギターでオクターブの12音を弾いた時、響きの豊かな音とやせた音とのばらつきがある。楽器の音は、倍音と呼ばれる音程の異なる音が重なっているため奥行きと響きのある音になる。ピアノはすべての音が均等に倍音を持つので、非常に豊かな響きになるが、そのままでは濁ってしまうため、ペダルによってその響きをコントロールしている。イエペスは、ピアノと違って響きが不均等なギターの音に不満を感じ、ピアノのような豊かな音をギターでも実現することを考え、4本の共鳴用弦を追加することを選択した。10弦ギターは、6弦ギターに比べると非常に響きの豊かな音になっていて、常にベース音が鳴っているような錯覚がする不思議な響きを醸し出すのが特徴になっている。いわば、ピアノのペダルを踏みっぱなしの状態に似ている。そのため、逆に響きすぎて音のクリアさが阻害されるため、演奏者は効果的に消音をする必要に迫られる。いかに余分な音を消して、クリアな演奏をするかが、10弦ギタリストが常に抱えている課題である。10弦ギターに持ち替えた後のイエペスの演奏がとかく無機的との評があった理由も、この消音問題が背景にあるとされる。