今日は久しぶりに玉川上水沿いを自転車で走りました。
川沿いにアジサイがたくさん咲いていましたが、アジサイの花はもう盛りを過ぎて色が褪せ始めていました。
目立っていたのは、ノカンゾウやヤブカンゾウのユリ科の黄色い大振りな花たち(ノカンゾウが一重、ヤブカンゾウが八重の花)でした。
本当にたくさん咲いていて鮮やか!
思わず、自転車を止めて、写真を撮りました。
そういえば、山に住んでいた頃、春にこのノカンゾウの若芽を茹でて酢味噌あえにして食べてましたっけ。
柔らかい若芽はそんなに癖がなくっておいしかった。
中華料理に使う金針菜(キンシンサイ)も、このノカンゾウの蕾を乾燥したもの。漢方薬にもなるようですね。
なんだか、花より団子になってしまいました。
それにしても、ユリ科の黄色い花はたくさんあって区別しにくいですね。
今日もこの花を見た時、キスゲ?カンゾウ?・・・と迷いました。
ニッコウキスゲとムサシノキスゲの違いもちゃんと分かってません。後で調べましょう。
【データ】
和名 : ノカンゾウ(野萱草) 科名:ユリ科 属名:ワスレグサ属
学名 : Hemerocallis fulva var. longituba
分布 : 中国、朝鮮半島、日本、サハリン
自生地 : 日本では本州以南の原野などに群生する。
生態 : 多年草だが、冬季には地上部の葉が枯れる。
草丈 : 約80cm
葉 : 狭長。細長く弓状に曲がって垂れる。
花 : 7~8月に、茎頂にユリに似た橙赤色の花を開く。花弁は 6枚。1日だけ咲いて、夜にはしぼんでしまう。
根 : ひも状、楕円状のふくらみがある。黄色、末端は塊状である。
別名 : ベニカンゾウ
八重咲のヤブカンゾウ、本州中部以北の亜高山の草原の湿地に自生するニッコウキスゲ、新潟県佐渡のトビシマカンゾウ。自生地は不明でノカンゾウなどより小型で早咲きのヒメカンゾウ、本州中部以西の海岸に自生するハマカンゾウ、観賞用などに栽培されるホンカンゾウ 等がある。
●用い方
金針菜(きんしんさい)には、ヒドロオキシグルタミン酸などを含有していて、金針菜(きんしんさい)1日量15グラム程度を、水約500ミリリットルで、半量まで煎じて、食間に3回に分けて服用する。
秋に、日干しにして乾燥した根には、アスパラギン、リシンを含有。葉にはアルギニン、コリンを含有していて、不眠症、むくみなどに効き目があるという。
また、若芽、若葉、花を食用にする。
花は、6~8月ころ採取して、揚げ物、煮物、茹でて浸して酢の物などにして食べる。
若葉は、3~4月ころの白い芽や柔らかい葉を採取して、さっと茹でて、水にさらしてから、あえもの、酢の物、おひたし、油いためなどで食べる。
●その他
名前の由来は、漢名の萱草(かんそう)をそのまま音読みして、野山に咲く、カンソウから、ノカンゾウに転訛(てんか)したという。
古くから、ノカンゾウやヤブカンゾウを、和須礼久佐(わすれぐさ)として和歌にも謡われている。